Vib のジャズが好きで数十年間で100枚以上になった。Vibはジャズ楽器として開発されたというが、世界的にもVib奏者は少ない。3~4オクターブという音域と、基音と4倍音が同時に出せるのはピアノなどを除いて他にない。透きとおってクールな音色と独特のほのかなゆらめきは、真夏でも真冬でも季節感を醸し出す。赤松は今日本を代表する奏者であり、他もそうそうたるプレイヤーで言うことなし。おすすめ。価格が高いので★4つにした。ところでこの場を借りて一言。どうして日本人ジャズプレイヤーや国内制作(日本の会社が企画しアメリカで録音も含む)のジャズCDは高価なのか。CDショップがどんどん消え、ネットショップやダウンロードに移行しているからだと言われるが本質はそうではないように思われる。制作コストを下げる努力をしない「高額少売」を続けていることもその要因と思われる。そもそも評論家などのライナーノートなど不要である。「つまらなくても低評価やレコード会社の批判を書けば仕事が来ない」「批判することは簡単だが、それは音楽産業・文化の否定になる」などともっともらしいことを述べている。だから御用評論家などと揶揄され、オーディオ評論家なる者と同じでどこからも影響されない評論家は生まれないのだ。結果として文化を紡ぐジャズ及びその周辺産業を衰退させてきたことの責任を少しは感じてほしい。私は長年ジャズをこよなく愛し、地元でFM局をはじめ、ジャズクラブやジャズフェスティバルなどに関わってきた。ジャズに関心をもつ若い人たちの意見に、「雑誌の評論家の記事・評価を見て買ったがつまらなかった」類がかなり多く、ネットの口コミのほうがあてになる、とも言う。やがてジャズから離れていく人は少なくない。レコード・CD会社の人がもしこれを見ていたら、こうした事柄にぜひとも注目し、基本的なデータのみを記した国内制作新作ジャズCDを1枚1.000~1,500円で出してもらいたい。曲の解説や評価は、雑誌やWeb、アマゾンの「商品説明」「カスタマーレビュー」でかなりの部分がこと足りる。価格が大幅に下がれば、ジャズに限らず音楽CD販売の凋落に少しはブレーキになると考える。 MAJESTIC COLORS 関連情報
赤松氏のCDの中で傑作だと思います。1曲目の、出だしから、「いいねー」と妻の声が聞こえました。 AXIS 関連情報
マリンバレパートリー レパートリーで学ぶジャズ・マリンバ & ヴィブラフォン 【参考演奏CD、コード・ガイダンス付】
ジャズはどうやって演奏しているのかがわからず、なかなか手が出ませんでした。時々雑誌の演奏講座やジャズの教則本を覗き見していましたが、ほとんどの場合が例題集やバリエーション集で、その手前の事が知りたい私のような者には少々的外れでした。筆者の演奏を拝見して、これは!と思うところがあり、アルバムと一緒に購入しました。曲の構造の解説に加えて、それぞれのコードの仕組みと使える音階の理由が説明されて目から鱗、さらに「応用編」での簡単なベースラインやメロディーラインの作り方はとても参考になりました。「応用編」の後ろに「基礎編」がある構成もよく考えられていると思います。これまで苦手だったジャズのコードのテンションも、理由があって使えたり、使えなかったりする事がわかり、とても楽になりました。 マリンバレパートリー レパートリーで学ぶジャズ・マリンバ & ヴィブラフォン 【参考演奏CD、コード・ガイダンス付】 関連情報