天野浩 商品

天野浩 天野先生の「青色LEDの世界」 光る原理から最先端応用技術まで (ブルーバックス)

 天野浩さんといえば、恩師の教授、赤崎勇さん、中村修二さんと3人で、2014年ノーベル物理学賞を受賞されました。 本書は、その天野さんが福田さんと共著で、自身の研究生活を振り返り、青色LEDの原理と研究課程、 そして、その可能性をわかりやすく・・・・・とはいっても原子のk殻、L殻、M殻などは遠い昔に倣ったことで、すっかり忘れていましたが・・・解説しています。 LEDは、バンドギャップにほぼ相当するエネルギーが光として放出され、電力効率が非常にいいのが特徴です。 また、放出される光の波長(色)は、バンドギャップにより決定されます。 すなわち、青色を発色させるためには、バンドギャップの大きな結晶が必要ですが、バンドギャップの大きな結晶は、原子同士の結合力が強いので、 結晶を作るためには高い温度が必要になります。その困難さのため、青色発光ダイオードの実用化が遅れたわけです。 現在は、窒化ガリウムを使用して、青色LEDが実用化されています。 本書では、深紫外線LEDを用いての水の除菌化、太陽電池への応用、 また、窒化ガリウムを使ったパワー半導体は、エネルギーロスがシリコンを使用したものの1/10で、 LED照明による省エネとパワー半導体使用に伴う電力損失の軽減を合わせると 日本の電力消費の16%が軽減できることなど、についても言及されています。 本書には当然、ライバルである中村修二さんについての記述も出てきます。 理論的な事は、少し難しいと思いますが、青色LEDの開発がなぜ難しかったかが、天野先生の研究生活と並列して語られていて、 さらには、窒化ガリウム半導体の未来について解りやすく解説されています。 天野先生の「青色LEDの世界」 光る原理から最先端応用技術まで (ブルーバックス) 関連情報

天野浩 青い光に魅せられて 青色LED開発物語

 発光ダイオード(Light Emitting Diode=LED)のうち、青色LEDは実用的に使えるほど高い輝度が実現できず、世界の研究者が必死になってその実現に取り組んでいた開発テーマである。この本の著者の赤崎勇博士は、40歳になってから青色LEDの開発に取り組み、ほぼ20年かかってついに世界で初めて実用化に耐える技術開発に成功した。 その開発研究の有様だけでなく、子供のころの成長過程から学生時代そして社会人になり、大学と企業を往復しながら青色LED開発に取り組んだ研究生活を興味ある筆致で進めている。 青色LEDの研究開発では窒化ガリウムを材料として成功したものだが、一時はほとんど見込みがない材料として世界中の研究者から見放されていた。 しかし赤崎博士は、当時、研究者の多くが眼を付けていたセレン化亜鉛に比べて窒化ガリウムの結晶は、物理的にも化学的にも安定してしかも熱伝導率も高いことに期待をかけていた。高品質単結晶を実現できれば、きわめて安定した素子になるという信念を持って実現を追求していく。 そこに至る試行錯誤とすさまじい執念をもって研究に取り組む姿、そして同じ分野でひたむきに活動する研究者たちの群像は、読んでいて感動を覚える。その一方で、人間の先入観がいかに研究現場ではマイナスになるか、研究評価の在り方などでも多くの示唆に富む場面を書いている。 赤崎博士は企業から名古屋大学に戻り、研究と教育に打ち込むことになるが、研究室の運営や人材育成でも並々ならぬ配慮と努力をしたことが淡々として筆の運びで語られていく。 この本はノーベル賞受賞候補者として取りざたされている赤崎博士の研究人生を語ったものだが、それだけではなく日本の研究現場の風土を背景に真の研究の在り方や課題に取り組む姿勢を実体験をもとに語ったものであり、非常に厚みのある内容で埋められている。 また、赤崎博士の研究生活を通して日本の科学研究現場に横たわっている課題を余すところなく語った点でもこれまでにない優れた科学啓発書になっている。 学生や若い研究者には是非とも読んでもらいたい本である。 青い光に魅せられて 青色LED開発物語 関連情報

天野浩 GR-5 GinRei 銀鈴 プレミアム・トリロジー・エディション [DVD]

 ジャイアントロボのDVD-BOXにも収録されなかった外伝的作品。「裸足の銀鈴」「青い瞳の銀鈴」「鉄腕銀鈴」の3作品を収録。内容は「青い瞳」が本編以前のシリアスな話。他の2作は、本編から思いっきり脱線しているので、最初から覚悟して見てください。でも、この熱いくらいの思い切りの良さは結構好きです。銀鈴ロボとか人鉄(鉄人○号の逆デザイン)などの、ロボット系もちゃんと出てくるので、本編と違うということを知っている上で見れば、燃えて笑えるとても面白い作品です。本編DVD4本と一緒に購入してはいかがでしょうか。きっと笑えます(大作君の年齢ネタとか)。 GR-5 GinRei 銀鈴 プレミアム・トリロジー・エディション [DVD] 関連情報




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