中盤のところになると、詳しくはいえませんがいい話があります。でも、最後の終わり方が少し中途半端な気がします。 SD頑駄無武者マル伝 2 (2) コミックボンボン 関連情報
SDガンダム 武者番長風雲録(1) (講談社コミックスボンボン)
武者○伝シリーズでおなじみ一式先生の作品。三国伝シリーズ開始前というSDガンダム絶不調期に描かれた作品ですが、プラモデル展開の不調さをものともしない名作としてSDガンダムを影で支え続けた名作です。世界観としてはSDガンダムと人間が共存する現代日本風の世界(武者○伝シリーズと異なり天宮と現代日本が繋がったわけではない模様)で、人間の小学生・龍之介と、鉄機武者(本来武者ガンダムは生物なのですが、鉄機武者は別の誰かによって造られたアンドロイドです)の番長・黒龍頑駄無との交流、そして暗躍する悪との戦いといった具合。武者側の主人公・黒龍頑駄無の番長然とした言動に代表されるとにかく熱い作風が特徴で、番長ものとロボットものそれぞれの良さがうまく融合し、今どき珍しい熱血作品に仕上がっています。多数の漫画オリジナルキャラや、プラモデルでは発売されなかった主人公達の強化形態などを交える事で物語は王道ながらも深みを増し、単行本四巻というコミックボンボンの武者ガンダム系漫画としては破格の長期間連載を一気に駆け抜けました。バンカラや白ランといった衣装をガンダムのデザインに落とし込んだ独特の造形も秀逸(プラモデルと比べると全体的にメカっぽさが減り、より服っぽくなっている感じ)で、それぞれの武者は斬新ながらも違和感なくかっこよく描かれています。人間キャラは年齢が低い人物が多い事もあり全体的にかわいく描かれており、中でもツンデレ小学生スケ番というあざとさの塊のような闘燃や作者公認お色気担当の龍之介のママさん等は今見ても十分萌えます。欠点としては、やはり「武者ガンダムである必要性」が薄い事でしょうか。人間が存在し、主役級武者の大半が過去のシリーズでは異端扱いだった鉄機武者とあれば、それはもはや武者でも何でもない気が。人間とメカが共存している世界と言うと「SDガンダムフォース」のネオトピア等、もう少し相応しい舞台があった気もします。ただ、元々武者ガンダムは滅茶苦茶な漢字の当て字が暴走族っぽい等とネタにされる事が多く、ネーミングセンスという点では結構マッチしていたり…。プラモデルを愛する気弱な美少年と熱血漢の相棒、ストーリーに関わるガンプラ、少年漫画の王道を行く展開、美人で巨乳の主人公母…と、何かとガンダムビルドファイターズに近い面がある気がするので、今こそ再び評価されて欲しい作品です。 SDガンダム 武者番長風雲録(1) (講談社コミックスボンボン) 関連情報