J・フォスター演じるヒロイン、サラが、公衆の面前でレイプされる。この事件を担当したのが、K・マクギリス(トップ・ガン)演じる女性検事補、キャサリン。サラの素行は普段から悪く、身なりも挑発的。彼女の有利になるような証言は得られず、キャサリンは司法取引をしてしまう。このキャサリンは、サラに激しく非難される。キャサリンは、心を揺さぶられ、検事としての誇りと責任を取り戻す。誇りと自尊心を持ち始めたサラは、表情も行動も服装にも変化が訪れる。この変貌ぶりが素晴らしい。この演技でJ・フォスターは初のアカデミー主演女優賞を獲得。他人が罪を犯す現場をを見ながら、見て見ぬふりをする者、はやしたて、制止しなかった者への罪の重さを訴えた作品。女として、初めから中盤にかけては、レイプ事件を取り上げているだけに、辛いものがあるが、ラストの展開には救われる。 告発の行方 [VHS] 関連情報
とにかくジョディ・フォスターのすばらしい演技に尽きる作品だと思います。マリファナ、酒、同棲とすさんだ生活で、一見あばずれだが占い好きの素直であどけない一面をもったサラを見事に演じています。女性検事補を演じるケリー・マクギリスは落ち着いた演技でさらにジョディを引き立てています。物語は、アメリカの抱える深刻な問題に一石を投じる内容です。自業自得ともいえる挑発的な態度をしてしまった女性と、腕力を使った卑劣で許されない行為をした男たち。証言が重ねられるにつれ、徐々に解明される事実が再現シーンで描かれていきます。なんともいえない複雑な思いを残しますが、映画ファンなら必ず見ておくべき作品だと思います。 告発の行方 [DVD] 関連情報
集団犯によるレイプ事件を担当した女性検事補(ケリー・マクギリス、映画ではファースト・クレジット)が、いったんは司法取引に応じながらも、被害者(ジョディ・フォスター)の悲痛な叫び・憤りに応えて再度"別件"絡みで事件の真相を暴いて行くという社会派映画。エンド・ロールでアメリカの犯罪事情のテロップが流れる事からも分る通り、観客の正義感に訴える正統派の法廷ドラマである。ジョディ・フォスターが主演女優賞を取ってしまったので、ジョディ・フォスターの映画の様に思われがちだが、元々は職を賭しながらも真相を追求する女性検事補の姿を追ったものであろうし、実際、ケリー・マクギリスは冷徹でありながらも正義感溢れる検事補役を見事に演じている。それでも汚れ役を体当たりで演じたジョディ・フォスターの熱演は特筆物である。このために本作が有名になったのであろうし。脚本も巧みである。被害者を麻薬常習犯とし、事件当日も泥酔に近い状態とし、検事補が司法取引も止む無しという状況を作り出して、まず、検事補と被害者との間の反発を生み出す。その後で、検事補が再捜査を進めて行く過程で、女性二人の間に信頼・友情関係が芽生えて行くという流麗な展開である。"別件"の作り方も意表を突くもので、とかく付和雷同になりがちな日本人にとっても他山の石となりそうである。「十二人の怒れる男」以降、アメリカ映画を脈々と流れる法廷ドラマ中の秀作だと思う。 告発の行方 [VHS] 関連情報
Jodie Foster演じる女性は、盛り場で派手な恰好で踊っていて、レイプされてしまう。彼女は無実なのに、このままでは、男達を挑発して、自らレイプを招いたとされてしまう。彼女Kelly McGillis演じる弁護士に、自らの無罪を証明して欲しいと頼むが・・・。実際の事件に基づいた映画。Jodie Fosterはこの映画の熱演でオスカーを獲得している。日本ではまだまだ、性犯罪に関しては、処罰も軽く、「女性の方が注意が足りなかったのでは?」といわれがち。大いに考えさせられた映画でした。 告発の行方 [DVD] 関連情報
とにかくジョディ・フォスターのすばらしい演技に尽きる作品だと思います。マリファナ、酒、同棲とすさんだ生活で、一見あばずれだが占い好きの素直であどけない一面をもったサラを見事に演じています。女性検事補を演じるケリー・マクギリスは落ち着いた演技でさらにジョディを引き立てています。物語は、アメリカの抱える深刻な問題に一石を投じる内容です。自業自得ともいえる挑発的な態度をしてしまった女性と、腕力を使った卑劣で許されない行為をした男たち。証言が重ねられるにつれ、徐々に解明される事実が再現シーンで描かれていきます。なんともいえない複雑な思いを残しますが、映画ファンなら必ず見ておくべき作品だと思います。 告発の行方 [VHS] 関連情報