雅さやか 商品

雅さやか ドラゴンヘッド [VHS]

原作を忠実に映像化しようという努力が、作りこまれた世界観から感じられるものの、事務所の圧力、または客寄せパンダ的な発想を感じずにはいられない、あまりにも原作と違いすぎるキャスティングが……。特にSAYAKA。演技云々の評価は分かりませんが、寸止めエロすら見せない、守りに入った使われ方。おすぎさんも指摘していましたが、周りの顔はどんどん汚れていくのに、最後まで一人だけ綺麗なのも不自然。主人公は松田龍平。ヒロインは「月光の囁き」のつぐみさんあたりにして欲しかったです。最近、男絡みであっさり芸能界をトンズラしたSAYAKA嬢ですが、個人的にはもう帰ってきてほしくないなぁ……。 ドラゴンヘッド [VHS] 関連情報

雅さやか 十字架 (講談社文庫)

作家がどうしても書きたかったテーマを得た時、それが重く厳しいものであっても、読者は、引きずりこまれるように、小説の深淵へおちてゆきます。中断出来ずに一気に読みました。読み進めていくうち『ナイフ』や『エイジ』を書いていた頃の重松さんが戻ってきた!と思いました。作家自身が、泣きながら、憤りながら書いたのではないか、という場面がいくつかあり、心を揺さぶられます。しかし、重いテーマのみで終わらないのは最終章に進む過程で、心の中に、美しい緑の森と抜けるような青空と、なだらかな丘に建つ十字架の輝きが心象風景として生まれてくること。その風景がこの作品の‘許し’と‘救い’を読み手に伝えてきます。自死した少年への祈りとともに。子を持つ親として、登場人物の懊悩は他人ごとではないですが、重松ファンであってもなくても一読して損はない作品です。 十字架 (講談社文庫) 関連情報

雅さやか みやびうた ~雅恋歌~ 菊華の恋

どんな作品なのかな、と思って買ってみました。こちらは買ってよかった!エロティックで刺激的、キーワードに過激な単語をもってくると売れる、という風潮のなかで、よく出したなあ、というピュア的作品(笑)非常に上質なドラマだったと思います。キャラクターの背景、造形がしっかりしていて、安心して聴けました。鳥羽院は、人によっては好き嫌いがわかれそうな、プライドが高いキャラクター。でも私は、この小西さん演じる鳥羽院に夢中になりました。ヒロインになかなか会いに行かない理由がかわいくてかわいくて!好きという気持ちをもてあまして素直になれないところが非常によかったです。初夜ですれ違う、某少女レーベルの小説のような初々しさ。対するのは、下級武士である素敵な殿方。夫につめたくされているヒロインを、身分違いと知りながらも健気に愛します。非常に気遣ってくれて、とってもきゅんときます。そして、若気の至りから愛を告げてしまったりするので、もう大変(笑)逢坂さんにやさしく囁かれたいかたは、ぜひ聴いてみてください。どちらのキャラクターも愛があって、とてもピュアで、なんだか心が洗われました(笑)平安時代ということで、過激なシーンはありませんが(キスや、そっと抱きしめる程度)かなり萌えさせていただきました。ツッコミどころもあったのですが、そのへんは架空の物語ですし許容範囲。難を言えば1枚に詰め込んでいるので、ちょっと駆け足なところ。でも、丁寧に物語が綴られていると思います。激しいリップ音などはありませんが、オススメです。みなさんもたまには、ピュアなCDに挑戦してみませんか?私は2、3巻も予約しました! みやびうた ~雅恋歌~ 菊華の恋 関連情報

雅さやか 口笛吹いて (文春文庫)

私は重松清の大ファンです。構成力や人間描写、温かさに溢れていて、大好き。登場人物たちの悩みや孤独感にすごく共感してしまって妙に仲間意識を持ってしまったり。さて、この本は、というと、表題作『口笛吹いて』の人間関係描写と『タンタン』の先生の描写はちょっと単純すぎかなぁ、と思いました。でも、『かたつむり疾走』のやりとりや『グッドラック』での小道具―人生ゲーム―の扱いは上手いなぁ、と思いました。『春になれば』はこの短編集の中でいちばんの名作だと思います。ちょっとだけ単純だけど、ラストはありだなぁ、と思ってすっきりしました。『きよしこ』や『半パンデイズ』、『ビタミンF』の「セッちゃん」ほどは感動できないかもしれない。『リビング』『エイジ』のような斬新な面白さはないかもしれない。『カカシの夏休み』などに近い、ある意味重松清の王道中の王道をいくオーソドックスな作品かもしれません。どれもこれも素晴らしい作品ですが、個人的に、他の重松作品との比較で評価しました。ちょっとだけ単純でマンネリを感じたのと、相変わらず10代後半の若者の描写が相対的に単純なので★1つ引かせてもらっています。要するに小説の出来としては大満足、でも他の重松清作品のほうが好きだなぁ、ということで。 口笛吹いて (文春文庫) 関連情報

雅さやか 季節風 冬 (文春文庫)

冬の場面で人々の交わりを描く、心温まるストーリー。親、恋人、友人、子供。クリスマス、お正月、受験、バレンタインデー。作者が様々な色の糸を一つ一つ丁寧に紡いでいっているような温かさを感じられる。老若男女全ての人達の心の琴線に、どれかの物語がきっと触れる。優しい気持ちになりたい時に、オススメの一冊。 季節風 冬 (文春文庫) 関連情報




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