Muddy Waters Wells Guy: That Same Thing マディ・ウォーターズ

マディ・ウォーターズブルースの覇者

この本を読んだ誰もが、マディの人生を映像を見るように思い描くことができると思う。そう言えるほど著者の収集した情報の多さ、また、表現力はすばらしい。と同時に著者の文体のリズムを損なうこと無く翻訳した訳者もすばらしい。マディが好きな人、またブルースが好きな人ならば間違いなく吸い込まれるはずだ。マディ・ウォーターズブルースの覇者関連情報

ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ+8

むせかえる程の男臭さだが強いのではなく強くなろうとしている男の姿があります。辛く悲しい時もマディが活力をくれる魔力全開のアルバム。聴かなきゃ大損です。ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ+8 関連情報

ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ 1981【DVD/日本語字幕付】

中途半端なリマスター＆紙ジャケとかいまさらかと思わせるようなベスト盤とかではなく、正真正銘の記念碑的リリースであることにまず感心した。しかもマディ御大が前面にフィーチャー（余談だがなぜ日本人はfeatureをフューチャーとカタカナ表記するのか理解できない。futureは未来という意味であることは誰もが知っているはずだ）されながらバディ・ガイまで参加しているこの作品、日本盤のみCD2枚組がセットになっているという企画にも好感度が高い。異論はあるであろうが概してDVDはかなりヒマな学生でもない限りなかなかリピートして視聴できないのが忙しいこの世の中だ。というわけでCDを抱き合わせでカップリングした日本盤は輸入盤よりもコスパが高いと評価できよう（昨今しばしば見受けられる不出来なボートラをくっつけただけで比較的高額となる日本盤の中では珍しいことである）。1981年といえば『刺青の男』『スティル・ライフ』と同時代なので現在45〜50歳ぐらいの中年たちにはドンピシャではなかろうか。ついこないだリリースされた、ほんの数曲のスタジオテイクを集めた極めて貧弱なCD（疑う余地なくサントリーの酒類「ストーンズ・バー」発売に便乗したであろう企画モノ）はストーンズを聴いたことのない平成生まれを対象としたイントロデュースのつもりなのであろうが、あんなものでストーンズを知ったことには一切ならない。最低でも全てのオリジナルアルバムを聴き倒し、それぞれの時代の背景やバンド状況なども書籍やネットで情報収集し、勇み足でもいいから有名なブートを10タイトルぐらいは楽しんだ経験がないストーンズ初心者にとってはこのチェッカーボード・ラウンジ1981は荷が重いであろう。一方、ブルース・フリークのリスナーであればストーンズが好きか嫌いかは無関係に十分満足のいく内容である。マディ・ウォータースはなんと言ってもザ・バンドの『ラスト・ワルツ』での演奏・歌唱・存在感において極めて強いインパクトを残したわけだが、あれに匹敵するかどうかは別としても本作での御大は完璧だ。その翌々年に永眠したことがいまさらながら切なく思われてしまう。ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ 1981【DVD/日本語字幕付】関連情報

MOJO WORKING 伝説の起跡 ( DVD3枚組 ) 3DVD-2001