本屋さんで、手に取り買いました。「
太平記」は、歌舞伎など、後世に大きな影響を与えたにもかかわらず、やや日陰者でした。岩波の古典大系は、読みにくく、角川文庫の、岡見注釈は、中絶。そんな私にとっては、読みやすく、期待の大きい刊行です。解説もわかりやすく、「
太平記」を、新鮮な気持ちで味わうには、格好の本であると、確信しました。
1972年生まれの自分にとっては、「
徳川家康」「独眼龍政宗」と並ぶ、「本格派」大河ドラマの最高峰に位置する名作。
近年、題材のマイナー化や、妙な現代流平和ボケ価値観を当てはめた似非歴史劇が増える中、正に「王道」を行く大作である。足利高氏演じる主演
真田広之の演技は「見事!」の一言。もう一人の主役とも言うべき
武田鉄矢演じる楠木正成の存在感、重みがまた素晴らしい。
(史実においても彼は、敵方足利視点の梅松論においてさえ智勇兼備の名将と絶賛されており、皇国史観のフィルターを除外しても尚、日本史有数の戦略家、戦術家、そして自らの理想に殉じた、魅力あふれる人物である)
後醍醐天皇、足利直義、高師直、佐々木道誉、北条高時...何れもが実力派俳優による絶大な存在感を放っており、また妙な平和ボケ勘違いや、似非ヒューマニズムを一切持ち込まない王道的な脚本も素晴らしく、悲しいことだが、もはやこのような歴史ドラマは二度と現れないであろうと思われる。
この
太平記の後、大河ドラマは、演出や解釈の妙な現代化や、題材・視点のマイナー化が進み、英雄・覇者を描いた王道本格派は本作が最後といっても過言ではない。完全版の発売を十年待ち続けた。
ただ一言、至高の名作である。
今までこの種のCDは幾つか発売され、結構な人気だったようですが・・・今ひとつもの足りなさを感じていました。ラジオやテレビにかじりついていた世代にとっては、このCDは、待っていました!!です。「笛吹童子」のリアルタイムでのレコード音源の初CD化。あれほど人気だったのに何故CDにならないのかと思っていた「変幻三日月丸」の初CD化。等々、あの頃あの時代に、正に,熱中した=当時の人気作品の主題歌がめじろおしです。(解説を読むと,マスターテープなどの消失で収録出来なかった作品が記載されていましたが、それはしかないこと)。有難う、キングさん。いい、企画です。
このゲームは、1991年の大河ドラマ「
太平記」をテーマにして製作された、NHKエンタープライズ社の戦略シュミレーションゲームである。そもそも「
太平記」とは何かというと、応安〜永和に成立した、北条高時失政から建武中興を始め、南北朝時代争乱を華麗に書き出した、全40巻に及ぶ、超大河軍記物語である。この物語が伝えたいものは何か?それは一言でいえば「人間社会の険しさ」と言えよう。大河ドラマを彷彿とさせるような2つのシナリオを始め、天候、時間、相性等、バリエーションにとんだ、戦略が楽しめたりと、思考を凝らした遊び方ができる。尊氏VS義貞の中世頂上決戦をPCEを触媒として刮目して見よ。
ずっと以前に
太平記は見たのですが、最近再びビデオで見て、テーマ音楽と他のサントラが耳について離れず、こちらのCDを購入。今の大河ドラマのサントラとは違い、この頃のものは曲数も少なく、9曲ですが、どれもいいです!非常に美しい音楽で変化もあり、飽きません。買ってから毎日聴いています。ドラマも期待を遥かに上回る面白さでしたが。
太平記を一度見た方はこのCDは絶対オススメです!