約20年前に出版されたものとは思えないくらい、古さを感じさせない写真集だと思う。一枚ずつ切り取って、絵葉書にしたいと思うくらい、素敵だ。自分でも、真似をして写真を撮ってみたくなる気分になる。中でも面白いのが、山本達彦さんにとって「愛せるもの」と「愛せないもの」と分類された項目があること。どちらの項目にも、影響されることがたくさん載っている。
今回のベストアルバムの構成は、1〜3枚目のアルバムから2曲ずつ、最盛期である東芝EMI時代のものが大半
(販売がユニバーサルミュージックという関係性もある)、自主レーベル2曲+今回の新曲2曲。
デビュー曲から現在まで35年の音楽の変革が楽しめる、新たなベストです。
ただ、CD以上の最大の売りは、何と言っても付属のDVDで(この商品の購入の方は、これが一番の目的のはず)、
私にとってはこれが実は主体で、CDの方がおまけの様な気がしています。全て初DVD化の映像で、
熱心なファンでも初めて見るビデオクリップも何曲かあるのでは。。。
特に、ブレイク直前の1982年のライブ映像では、当時28才の達彦さんが輝きを放ち、往年のファンにはたまらない。
「MAN+WOMAN=100%」の冒頭で、口に含んだシャンパンを上に向かってシャワーみたいに吐き出すシーン(今じゃ考えられない!)、
今ではライブでも歌われなくなった名曲「FLY TO ME」で、両手を広げて歌ったり、紙テープが舞うステージで花束を受け取りながら
スタンドマイクで歌うシーンなど、当時の勢いが感じられます。
また、「CATHERINE」のイメージ・ビデオでは、当時の達彦さんの愛車、MGのオープンカーで海沿いを快調にドライブしたり、
海辺で
犬との対話?など、興味深いシーンがあり、その他の東芝EMI時代のシングルのビデオクリップなども、
達彦さんの変貌が伺える貴重な映像。
今でもファンの方は元より、昔よく聴いた方にも、強力におすすめの永久保存ベスト盤!!
この本は、山本達彦さんの赤ちゃんの写真から始まり、ファンには、たまらない一冊だと思う。しかし、中身は、ファン以外の人も十分楽しめる内容で、山本達彦さんの幅広い趣味を垣間見ることが出来る。音楽、映画、絵画、文化などのことが盛りだくさん載っていて、とても親切なことに、「勾玉」-縄文時代から古墳時代にかけてつくられた日本独特の装身用具。などと、解説つきなのだ。知らない言葉を見つけても、解説を見て知ることが出来たので、辞典を兼ねているような不思議な本だ。興味を持ちたくなるような事が次から次へと書かれている。