圧倒的に多作で、様々なジャンルを縦横無尽に行き来するBill Laswellの2000年発表作。
ベーシスト、プロデューサー、プログラマー等様々な役割をこなす彼が本作で行ったのは
オリエンタル・ミュージックとテクノ系音楽のミックス。
この当時はキューバやインドなどのエスニック系音楽とテクノ系のミックスに凝っていたらしいです。
風景画に出てくるような情景を連想させるような綺麗なエスニック楽器の音色が特徴的ですが、
(個人的には)もうちょっとテクノ/エレクトロニカ方面の比率が高い方が良かったですね…
スリリングなビートにエスニック楽器が上手く組み合わされた2.や7.は文句無く好きなのですが、
2/3以上の曲がゆったりとした女性ヴォーカルの曲やアンビエント系の楽曲で、
「ちょっと14曲は長すぎるかな…」と思ってしまいます。
彼の他の作品に比べると異色で、ダークさやクセが無くて聴きやすいことは確かです。

IKUOファンにとってお宝になること間違いなし☆CD音源は圧巻です！

音楽の素晴らしさと音楽で生きていく人間の悲喜こもごもが体験できる．オススメ．

どちらかと言うと、ビールが苦手な自分ですが、
ラズウェル細木先生が書くと、好きになりそうです。