出演/
木下柚花、飯島大介、吉本輝海、河野智典、小倉もも、中村英児
監督・脚本/城定秀夫 脚本/城定由有子 撮影/早坂伸
孤児院育ちの主人公のヤンキー・マリア(
木下柚花)。彼女が同じ孤児院で育った彼氏のチンピラ(吉本輝海)の頼みで
組長(飯島大介)の身の回りの世話をしなければならなくなることから始まるお話。
いつものごとく低予算・超短時間で撮影されたであろう城定監督の作品です。70分という短い作品ですが、
このあらましからは想像できないほどのストーリー、そして豊かさのある作品だと思いました。
嫌々ながら文字通り「ヘルパー」となって世話をする組長の過去、そして秘密。
心が洗われるほど透き通った話ではないけれど、とても優しいし、監督の描きたいと思われる部分がよく出ているのではないでしょうか。
予算・時間の問題もあって、相変わらずバイオレンスは苦手そうだけど、それ以外の部分でのセンスは抜群で、影絵を用いたシーンもとても良い。
何気ないカットも非常に大事にしているという印象を受けます。
余韻を楽しめる作品です。