「元始女性は太陽であった」という平塚らいてうの創刊の産声は有名ですね。
「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような青白い顔の月である」
女性達が自らの言葉によって真実を語り始めた、「青鞜」という活動の始まり。「熱誠!私どもはただこれによるのだ」
現在の女性たちを、平塚らいてふがみたらなんと表現するでしょうか。
火星「争いの神」とても言うでしょうか?与謝野晶子がよせた女性解放のマニフェスト、「山の動く日来る」 女性として生きることがまだまだ、困難な時代だったことに思いを寄せ、また、抑制されていたからこそ、開花するその激しさ、美しさを感じます。
女性の言葉の強さ、熱さ、誠実さを感じる一冊。
今の時代にはあたりまえ過ぎていることが、ちょっと前の時代までは、全く困難なことであったことが改めて分かります。おもしろいですね。
女性達の熱き思い、ほとばしるような表現は何故か力になってきますよ。ぜひ一度手に取って読んでみてくださいね。
コンピーュター工学や造形デザインの領域で認知科学は、「インターフェイス・デザイン」が数量的にアプローチする。けれど当然ながらヒトは計測できる数値だけで「モノに感じる魅力」を全て理解できる訳ではない。パソコンのアイコンやマウスといったユーザーインターフェイスは、それまでには存在すらなかったものが自覚の下で「面白く」何かに馴染んだからこそ世界的に支持されたのだ。筆者がこの面白さなどの「感情」をロボット(アイボが紹介される)にも当てはめ、造形物の将来を構想したのが本書。しかしまさに文化に関わる領域だけに、PCのような造形物だけではない、文系的領域への架け橋を期待したくなる。