SOULFULでWONDEFUL!!!
彼女との出会いは「ザ・ソウル
セッションズ」。
視聴したあと、即買いました。
今度の新しいアルバムは某洋服店で流れていた店内ラジオで知りました。
「世界を震撼させた彼女のNEWアルバムが9月、リリース!」
待ち遠しくて待ち遠しくて。
そしてやっと手に入れました。またないてます。
人生で初めてといっていいほど最高なCDに出会いました!
ジョスの新作は、「ソウル・
セッションズ」と名付けられたデビュー作から9年の歳月を経てのVol.2。前作は知られざるソウルの名曲達を、若干16歳ながら雰囲気たっぷりに歌い上げ、各方面から大絶賛だったものだが、その続編が登場です。前作「LP1」からわずか1年ちょっとのリリースにビックリなんだが、レーベル移籍のゴタゴタから解放された、溢れんばかりの創作意欲が止まらないんだろうね。
前作「LP1」は賛否両論だった。いや、むしろ否定的なレビューも目立っていたと記憶する。ゴタゴタから解放された後の剥き出しの感情をそのまま叩きつけたかのような、ギターをガシャガシャ掻き鳴らしてシャウトする様が目に浮かぶ、ある意味荒っぽい、ロック・テイストまでをも感じられる作品だったよね。僕なんかは感情の赴くまま、何かに突き動かされるように歌う彼女の、生身の人間のほとばしる感情に揺り動かされたもんだったが、ソウルシンガーとして接してきた方々からみたら、どうにも未整理で粗っぽい、ある意味違和感満載の作品だったんだろうかね(僕なんぞ「★5をつける奴は工作員か?」とまで罵られたもんです…)。それでも幾ばくかの感情を吐露した彼女が次に向かったは、恐らく再デビューの決意を込めた、Vol.2ということだったんだろう。そう、決して"2番煎じ""2匹目のドジョウ"ではないのである。
個人的にはソウル・ミュージックには造詣が深いわけではないし、R・ステュワートのそれとは違い誰もが知る有名曲は少ないんで、70年代ソウルの雰囲気というか空気感を楽しんでいます。いやぁ、実にいいですね。前作「LP1」と違って、サウンド・プロダクションも彼女の歌唱も丁寧なつくりですね。僕はその「粗っぽい前作」が凄くお気に入りなので、最初はちょっとおとなしくも感じたんだが、彼女のドスの利いた、かつ艶のあるシャウトも健在でして、やはりデビュー9年でさらに大人に成長したボーカルが楽しめます。まぁ、なんぼ早熟の天才児だと言っても、16やそこらの小娘に(10)「Pillow Talk」なんて、こなせんしね(笑)
本編収録曲は、13曲。
ボーナス映像にプロモーション・ヴィデオ4曲が収録。そのうち「ライト・トゥー・ビー・ロング」は日本盤
ボーナス。そのほか、ツアーの模様を収めたドキュメンタリー、アウト・テイク映像。合計約120分。
音声に関しては、リニアPCMはなし。それより上質のドルビーデジタル、5.1chサラウンド、DTSなどが選択できるようになっているので、文句なしです。
ブックレットには、歌詞が印刷されていません。しかし、13曲について音楽的な解説をしてくれているのは、ソウル初心者にとっては有益な計らいでしょう。
ジョスのアルバムを聴いて心を動かされたかたは、このライヴDVDにも、心を動かされるところがあるはずです。何よりも、17,8歳でこれだけソウルフルな歌唱をライヴで披露できることがすばらしいですね。ひとりの女性UKソウル・シンガーがひたむきにソウルを歌う青春の日々の記録です。