野菜と果物のスムージーを作る目的でヴァイタミックスを購入しました。他の通販サイトでも概ね高評価ですが、私自身は価格(半年前に79,800円)から考えると「この程度?」という疑問符つきです。
最近スチームオーブンレンジを買い換えましたが、パナソニック製で23,000円で購入できることを考えると、この8万円のブレンダ―は、輸入品であることを考えても高価すぎると思います。
このヴァイタミックスよりももっと細やかな使いやすさを追求したブレンダ―が日本のメーカーに作れないとは考えられないのですが…。
総合的に考えると、日本のメーカーが「強化プラスチック&2リットル大容量のコンテナ、ハイパワーモーター、スイッチ安全機能付き」を3万円位で売り出していたら、そちらを購入したかったです。たぶん現在でも2リットルのコンテナは日本メーカーでは製造してないのではないでしょうか?とても不思議です!!
家電は部品の買い替えや本体修理などがあり得るので、私はアフターサービスの良い日本メーカーをできるだけ選びたいのです。ヴァイタミックスはかなり売れているようですので、もっと安くて性能の良いものを日本メーカーが作れば売れると思うのですが。
このヴァイタミックスは、機能に比してあまりにも高価だと感じるので、本当は★1〜2が本音ですが、もしかしてシロウトの分からないところ(強化プラスチックやモーターなど?)が高価なのかもしれないので、酷評は酷かと思って★3にしました。
ディノスのカタログでは、レシピや体への効能の説明はほとんどで、肝心の機械の説明は紙面の1/4以下です。スムージーの効能とヴァイタミックスの性能とは別物。こういう紙面の作り方をされると、よけいにヴァイタミックスへの不信感を持たざるを得ません。
【良い点】
1.コンテナ部分が容量2リットルと大きい。
私が半年前に各メーカーを調べた範囲では、ここまで大きいのはありませんでした。それまで使用していた象印製は、一度に2人分(出来上がり1リットル弱)が作れず、コンテナ部分の容量が小さいのが不満点でした。押し込めば材料は入りますが、押し込むことによって羽が回りにくくなり、結局あれこれやっているうちに時間も手間も無駄になるので2回に分けていましたが、バイタミックスなら2人分は作れます。
でもやはり材料を入れる際に、順番を考えたりしなければいけませんが。
2.コンテナが軽い。
大容量なのに、コンテナが強化プラスチックなので軽いです。食材を入れるとさらに重くなるものなので、軽いのは本当に助かります。
3.パワーがある。
最大の「売り」のパワーは、確かにあります。しかしスムージー1人分であれば、象印製のものでも回す時間を長めにすれば滑らかにはなります。
ディノスのレビューを見ると、ヴァイタミックスが売れている要因はスムージー作り目的が多いのかと思いますが、スムージーのためだけならこのパワーは無駄かなと思います。音がものすごいですし。
また、どこで見たのか忘れてしまいましたが、「アボカドの種も粉砕するけれど、それはデモンストレーションなので、ご家庭ではやらないでください」と書いてあったと思います。
4.回転の刃が、コンテナに固定されている
象印製は、ガラスのコンテナとその下の刃が付いている土台(?)がネジ式で分裂するので、そこを事前にちゃんと閉めておかないと、その隙間から中身が出てしまうことがありましたが、ヴァイタミックスはコンテナの底が抜けないので、漏れる心配はありません。
【不満な点】
1.何しろ価格が高い!
輸入品なので仕方ないとは思いますが。
並行輸入品が6万円弱でしたが、輸入品で万が一初期不良などがあると、手間を換算するとその差額は軽く超えてしまうかなと思い、保険料として正規輸入品を購入しました。
2.想像していたほど滑らかではない。
確かにパワーがあるので短時間でジュース状にはなりますが、テレビ通販でタレントが「ものすごく滑らかぁ〜♪」というほどではないと思います。特にブドウの種やミカンの外の皮と身の間の白い繊維などは飲んでいてはっきりと分かる大きさで残っています。
この程度なら、象印製のミキサーで2〜3分回せば同じかなという感じです。ヴァイタミックスなら1分でできますが。価格と大げさな売り文句からすると残念でした。
3.スイッチの誤操作に対する対策が何もない。
・画像の一番右がオンオフのスイッチ。
・左が弱と強の切り替えスイッチ。
・真ん中は「弱」使用の場合にのみ段階的に回転速度を上げられる調節ダイアル。
スイッチをオンにする前には、必ず左のスイッチは「弱」で真ん中のダイアルは最も弱い「1」にしておかねばなりません。急激に撹拌すると不具合の原因になり、撹拌にもムラができやすいからです。
順番としては、左スイッチは「弱」、真ん中ダイヤルを「1」を確認してスイッチオン。→ダイアルを徐々に上げて行く。→左スイッチを「強」にする、というのが正しいのですが、その順番を守らなくても、例えば「強」になったままでもスイッチは入るので、いきなりものすごい回転が始まり、その音と共に相当ビックリします。中身も撹拌というより飛び散る(フタは取れませんが)という感じで、とにかく怖い!です。
我が家では普段から作業台に出しっぱなしで、何かの拍子に触ってスイッチが入ってしまうことがあったので、自衛策として使用時以外は
電源プラグを抜いています。
使用後に必ずスイッチの位置を「1と弱」に戻すことにしていますが、それでもうっかりすると回転してしまい、とにかく弱でもパワーがある分ものすごい音で、本当に驚きます。
4.フタが開け閉めしにくい。
黒い部分がフタで、真ん中の透明部はそこだけ外して「ダンパー」という、材料を混ぜる棒を入れられるようになっています。
まず、この黒いフタは2か所のアームを押さえてコンテナのふちに噛ませて固定するのですが、大きいので片手で開け閉めできません。(手の大きな男性なら大丈夫かも?)
毎日使っているとそういうわずかな部分が不満に感じます。左手でコンテナの取っ手を持って、右手でフタを開けられれば、そのままコップに注げるのにと毎回思います。
5.ダンパー(撹拌補助の棒)はあまり意味がない=フタの真ん中だけ取れるのも意味はない。
撹拌している際に、中の材料によってどうしても回りくい場合があり、その際にダンパーという棒で手助けすることになっていますが、私は使っていません。なぜなら、「弱」で始めても中身がコンテナの壁に飛び散って張りつくので、途中で一度停めてフタごと外して、シリコンヘラで下に落とさないといけないからです。これをしないと、滑らかなスムージーにはなりません。注ぐ時に中途半端に切れ切れになってコンテナ壁に張りついた青野菜が一緒に注がれるからです。
ダンパーは直径3〜4センチの棍棒なので、壁面に張りついたものは取れず、あくまでも「突くための棒」でしかありません。一応保管してありますが、近々処分したいです。
6.「洗うのが楽」とうたっているけど、そうでもない。
説明書には「使用後に洗剤を数滴とお湯を入れてスイッチを入れて2〜3分回す。その後すすげばOK」となっていましたし、通販カタログのサイトのレビューでもその点を絶賛している人が多かったですが、それだけだと、野菜や果物のアクのような白っぽい汚れは取り切れません。私はスポンジでこすり洗いしています。
上記5.でも書きましたが、フタが2つに分かれますが、役を果たしていないので部品が増えているだけ(特に透明部分は洗いにくい)に感じます。
7.本当に音が大きい!
2.や3.でも書いた通り期待した程のなめらかさではないので、機能の割に無駄な騒音と感じます。
テレビ通販では、スイッチを入れるところから無音になり肝心の作動している場面はアニメのような画像に切り替わりました。撹拌している最中は、出演者同士のの会話がまったくできなくなるからでしょう。しかし、消費者はそこを見たいのではないのでしょうか? 正直ではないやり方を見て、興ざめしました。