題=個人名のせいで古畑任三郎個人の事典のように見えてしまうが、 番組全部の大事典で、五十音順にとにかく番組に関係したあらゆることが 載っている。例えば島倉千代子や藤子不二雄は出演したわけでもストーリーに 関係あったわけでもないが、この事典に項がある。ゲストは1ページを 使って人名辞典が書かれているし、誰かが勝手に出版したナントカの秘密と違い、 オフィシャルハンドブックなので写真も満載。 時々再放送もあるし、懐かしい人は読みましょう。
一話ごとに2ページ割いているが、行数不足でスカスカ見える。 もう何行かずつ欲しかった。逆に、五十音順ページは、活字が詰まり過ぎていて 読みづらい。もうひとまわり小さい活字にしたかった。
最後のページで、SPECIALTHANKSとして、大手芸能事務所に厚く御礼を述べている(笑) のが興ざめだ。御礼を言うなら、視聴者と、この本を買ってくれた人にだろ。 しかも五十音順ってわざわざ書いていて、こう書いとかないと「なんでウチが あそこより後なんだ」と言ってくるのがいるんでしょう。 しかも、敬称略だって。フジテレビ、本当は「○○事務所様」って、 様をつけたかったらしい。いくらなんでも、みっともない。
どれもおもしろいのですが、特に風間さんの回が最高! 脚本家の三谷さんらしい話で笑えます。 「クイズ王!」ではビデオで見るとさらに楽しめるトリックとなっています。
本書は、テレビドラマ「古畑任三郎」の第1シーズンを文庫化したものです。 「古畑任三郎」は、田村正和演じる古畑警部のキャラが抜群なので、どうしても小説版古畑はインパクトが薄いのですが、その分純粋に推理を楽しめます。 ドラマの説明不足部分をさりげなく補っている部分にファンはニヤリとすることでしょう。 ただ、今泉慎太郎が全く登場しないのは残念。
三谷幸喜本人による『古畑任三郎』のノベライズ。今泉が出てこないのは、犯人との心理描写を楽しんでもらいたいから、というが、実際は小説ではあの掛け合いの面白さが表現できなかっただけじゃないだろうか。
小説としても、文章としても、決して下手なわけではないのだが、どうしてもト書きっぽさが抜けない。小説家でもなく映画監督でもなく、三谷幸喜にはやはり、脚本家として活躍して欲しい。
これまでに発売されたサウンドトラック3枚の中から、印象的な楽曲を収録したベスト盤。 主にVol.3のサントラを中心にチョイスされている。 しかし、ドラマで頻繁に使用されていた曲が結構洩れているので、 お金に余裕があるなら既発のサントラ3枚を購入した方がいいかもしれない。
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