洋館のホコリっぽい感じとかフレスコ画、映写機、独特なデザインの棺、供養塔など細かいディティールが良い。影を使った演出も力があり恐怖感を煽る
。
バブル時代の作品だけあって予算は相当かけられているように見え、
ハリウッド映画に勝るとも劣らないビジュアルクオリティーだ。
ただしホラーブームの流行に乗って作られたといった感じは否めず、監督が全身全霊を投げ打って撮ったわけでもなさそうで、名作オーラのようなものはない。
リングに代表される90年代ホラーはストーリーが面白いのに対し、
この映画は謎とき要素が少なく、極めて単純なストーリーである。
しかしそれであるていど楽しめるのだから、逆説的に画的な良さを証明している。
1988年公開の黒沢清監督、伊丹十三指揮で、同伊丹氏と宮本信子(マルサの女等)、
山城新伍、古館伊知郎、NOKKOなどが出演しており
まるで日本映画とは思えない程の、迫力と恐怖の詰まったホラー映画である。
番組撮影の為、故人である画家の住んでいた山奥のとある洋館を訪れた
TVクルーたちに襲いかかる恐怖を描いたホラー。
元々幸せな家族が住んでいた家が、ある事故をきっかけに
恐ろしくも悲しい呪いの館に変わってしまう。
恐ろしい呪いの恐怖と同時に、悲しくも切ない親子愛が背景となっている。
子供の頃に見た時は、そのおどろおどろしい特殊映像と悲しいストーリーに
非常な衝撃を受けた記憶がある。
現在日本のホラー映画では、サスペンス的で静的な
幽霊映画が主流だが
この映画は洋画の化け物風の動的で迫力あるホラー映画で
日本でもこんな映画作れたんだと感動を覚えるに違いない。
50年代のアメリカの家庭の日常を描いた作品が68点掲載
されている本。
おかあさんに絵本を読んで、とせがむ子供たちや、行楽帰りの
車内でウトウトする家族など、日常のさりげない一コマに、
思わず笑みがこぼれます。
ロックウェル独特のリアルな
タッチで描かれた
作品たちからは、家族の会話が聞こえてきそうです。
忘れかけていたと同時に憧れてやまない、古き良き日の
家族の絆を思い出させてくれるこの本を、心からお勧めします。