名作「アストラル・ウィークス」に続く、ヴァン・モリソンの名作のリマスター。前作が
ジャズマンを起用してのちょっとアヴァンギャルドなアルバム(ただしこれも、よくある名盤特集等では御馴染み)に比べ、一気にわかりやすい・聞きやすいアルバムとなっています。初期のアルバムでは「アストラル・ウィークス」⇔「ヴィードン・
フリース」⇔「テュペロ・ハニー」⇔「本作」⇔「セント・ドミニク・・・」の順で聞きやすく(POPに)なっていると思うのですが、どれが良いかは個人の好みといったところでしょうか。ただ、いずれも60年代の終わりから70年代の中盤にかけて、「ROCK」が時代を反映しながら変遷していったにもかかわらず、ヴァン・モリソンはどの時代にも日和ることなく、だからこそ今の時代に聞いても古さを感じさせないのでしょう。 あと、今回のリマスター版の音は、変にトがってなく逆に柔らかい音が特徴で、とっても好感が持てました。
ヴァン単体で現在日本国内で入手可能な映像作品はありません(正規版)。「ムーンダンス」からの曲が少ないため取っつきやすさは低いですが,「ネイキッドインザジャングル」等が含まれていることより,雰囲気的には「フィロソファーズストーン」に近いだろうと予想されます。値段は少々高いですが,はやく入手しなければ他の作品のように廃盤の憂き目にあうことは間違いないでしょう。私は,買います。廉価版を期待するほど日本のレコード会社が商業的に寛容であろうはずもないですし。