何回見ても
菅野美穂や武田真治の演技に感動して涙が出ます。千鶴役の子供のとっても上手で素敵な家族です。日頃私達が身近に感じている音というものの大きな意味を考えさせられます。
ろうあ者の美栄子と、それを取り巻く人々との日常について書かれた物語。ほのぼのとしたものが多いですが、ろうあ者に対する偏見や気持ちをわかっていない態度などがズバッと描かれている話も結構あり、考えさせられることも多いです。
ろうあ者やその家族の苦労や気持ちも、その視点でよく描かれていると思います。「言葉がなくても心は通じる」とは言っても、やはり健常者が考えるろうあ者の苦労と、ろうあ者自身の苦労は隔たりがあるなと思いました。健常者の代表として夫である博文、父と母と両方の気持ちが分かる娘の千鶴が、その壁や葛藤、それを超える術を示してくれています。