博多の町と山笠を舞台に、博多っ子 郷六平と幼なじみ 小柳類子、その友人たちの中学生時代から大学生時代までを描いた「博多弁漫画」。数十年ぶりに全34巻を通読するという至福の時を過ごしました。おかげで脳みそが博多弁漬けになっています。しぇからしか、すかーん、いわっしゃあ、ふうたんぬるか、やおいかん、しっとうや、なんてかー、うらんしか、脱ぎぐっちょ、いわんのって、なんかなし、してんやい、やってんもう・・・外国語みたいです。使用言語が博多弁であるということが、この作品の大きな魅力のひとつです。仮に標準語で描かれていたとしたら・・・なんとも間が抜けて魅力半減でしょう。でもなんといってもいちばんの魅力は、中学、高校、大学と成長するにつれ、寄ったり離れたりいろいろありながらも、お互いを大切な人として想い続けた六平・類子の純情です。人と人とのつながり、人から人へ受け継がれていく博多っ子(日本人)の心を描いたこの世界遺産的名作が、なぜか現在は絶版になっています。しかたなく、「双葉社オンデマンド・コミックス」で全34巻を購入しました。少々高いですが、その百倍の価値はあります。好いとうけん、博多っ子純情。 以上/大野万次郎(おおまん)
名前は超有名、学校教育で一部習っても実際読んだことはおそらくほとんどない書物。 漫画一冊で一部の省略のぞいてほぼ網羅しているのが凄いです。 漫画自体も完成度が高くかなり力が入っています。 現代語訳がやや固い箇所もありましたが全体としては読み易い方かと。 入門に限らず学習用まで行けそうな感じです。 内容面は現代人の価値観には合わない箇所(差別的表現も平気であります。女性を貶しまくったり、身障者を差別する人間を そうあるべきだと持ち上げているのは流石に不愉快感があったり)もありますが、一方でこの人機知に富み過ぎだろ、 この時代ここまで洞察してる人がいたのかと感嘆する箇所が多いです。読んでよかったと思える作品でした。
なつかしい!高校生編、浪人、大学、などなどまだまだリメイクしてください。
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