アメリカの特許制度のある意味での不合理性とそれを利用する抜け目のない人たちそして、それを利用する国家戦略。それに対抗する日本の通産省の表に出ない活動を軸にダイヤモンドシンジケート、ハッカー、大企業、アメリカ政府要人、CIA、スパイ、
弁護士等が活躍する。
アメリカ人のサクセスストーリーや階層文化が服装や仕草、表情に亘って細かに描き込まれている。棲んでいる場所も、一代では無理なことも。新階級の誕生といってもいい。
読むに従って通奏低音は、新自由主義的価値観であるということが解ってくる。
そして、それに対するアンチテーゼが前作では「東洋」であった。今回は、「国際主義」ということになろうか。
しかし、それは表裏のものであるためこの小説を深みのあるものとはしていない。期待し過ぎであろうか。
サスペンス小説としては一級である。
今回は、主な登場人物のプロフィールが最初にあるので読み易くなっている。
「Sunshine Groove」に続いて発売された、
バラード集。
秋の夜長、深夜ひっそりと、ひとりで聴くのにもってこいのアルバムです。
正直言って、全てのトラックがお勧めです。
5「HIGHER SELF」は初の自作詞であることから、思い入れも深いです。
強いて一番を挙げるのならば…、6「体温」です。
知っている方も多いかと存じますが、この曲、マキシシングル「HIGHER SELF」に収録の「Memories(Instrumental)」に歌詞をのせたものなんです。
インストも出来が素晴らしいですが、「体温」もGood!です!
この「Groove」2作の多忙な時期が、「相棒たまきさん」との離婚の原因となったとの噂もありますけど、
圭三さんは圭三さん、”たまきさん”は”たまきさん”でそれぞれ別の道を選んで活躍しています。
以上蛇足でした。
とにかく「Steps」と並んで素晴らしい出来のアルバムです。聴いてみてください!