宮川左近ショウのテーマ曲を聴きたくなってさがしたら,このCDがみつかりました.いいですねこの曲.三人が声を合わせて「熱と力で今日もまた,しっかりやりましょ時間まで」というところがとくによい.高座の終わりにも三人のコーラスがあったようにに思っていたのですがなかったです,実際どうでしたかね. ただし,後年左近さんが亡くなられた後,松島さんが角座のピンの舞台で,華やかだった左近ショウ時代のことをしみじみと語っておられたことを覚えている私にとっては,少し感傷的になります.またフラワーショウを聞くと,どうしてもリーダーのぼたんさんが入水自殺を遂げたことを伝える小さな新聞記事を読んだときの驚きがよみがえります. 拾いものだったのが柳次・柳太さんです.テレビで彼らを見た記憶はあるけれど柳太さんが早くに亡くなられたので,実際の漫才の内容はあまり覚えていなかったのです.収録されている「板前修業」はほんとに練り込まれた傑作だと思いました.
幼少の頃にラジオで聞いて大爆笑した内海桂子・好江さんの「オペラは楽し」を是非聞きたいと思い、検索して当時知らなかった題を探し当て、どうにか聞けないか?と探していたら、こちらにのCDに収録されていることを知りました。しかし、新品は高嶺の花ですので中古もチェックしていたところ、信じられない安価で在庫があったのには助かりました。新品同然のものがあったことが驚きで、パッケージは細かい線状の凹みやかすかな汚れはあったものの、実用上気になるほどのものではなく、想像以上に状態が良かったです。
まさに、長年探していたものでした。30数年ぶり(本作での収録日時はずっと後ですが)の再会がひたすら嬉しく、久々に腹の底から笑わせてもらいました。好江師匠が逝去され、高座でこの珠玉の輪芸を聞く機会は無いと思いますので、これは宝物というほか有りません。
先のお目当ての演目以外にも、マスターピースと呼ぶべき伝説の話芸がふんだんに収録されていますので、飽きることなく楽しめています。今時のハイテンポさが好まれる傾向にある漫才が好きな方にはゆったり過ぎるかもしれませんが、先達が築いた洗練された味わいに手軽に(価格の上ではそうとは言い切れませんが(^_^;))接することが出来るのは、非常に有り難いです。
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