これはメール形式の純愛小説です。
主人公は30年ぶりに再開した男性と女性。
この二人は、かつて恋人同士でした。
二人は再会した後で彼女は、この再会を摂理だと主張するが彼は偶然だと主張します。
彼女は
スピリチュアルなクリスチャンで、彼は、博学な無神論者です。
彼は大学教授で超常現象や超能力やオカルトを否定し、彼女は、この世に偶然は無く、異次元からの介入者が存在を信じました。
二人のメールは、彼の科学知識と
スピリチュアルなクリスチャンの論争へと発展します。
彼はビッグバンによる宇宙創造論で彼女の
スピリチュアル論を否定します。
彼女は天地万物の創造者は神だと主張します。
やがて、この論争はキリストの復活と再臨に関する議論になります。
そんな中、二人はお互いの楽しかった恋愛の想い出をメールで語らいます。
ところで、二人は30年前、ドライブデートをして彼女は彼の車の助手席に同乗してましたのですがその時、彼は運転中に一人女性を車でひいてします。
ところが、彼が轢いたのは、助手席に同乗した彼の恋人でした。
無神論者の中には不思議な事を科学で証明したがりますが、博学な彼は見えない存在を認めない。
彼は不思議な車の事故で、彼の科学的価値観は揺らぎます。
物語の中で彼らは純愛と科学的議論と
スピリチュアルな事をメールで行います。
この小説はメール形式による恋愛小説であり、哲学書です。
ジェラール・プーレは、
フランスの大御所。これほど繊細で色彩的なヴァイオリンはなかなか聴けない。伸びのある音は、若々しい。深尾由美子も、
フランスのリヨンの国立音大を出ている人で、
フランスものを得意としているらしい。セブラックの、なかなか耳にする事の無かったヴァイオリンの作品が、艶やかに演奏される。深尾によるセヴラックのピアノソロも良い。ここに収録されている曲は、一度聴いたら耳に残り、何度も聴きたくなる。
ファリャの6つの小品は、文字通り小粒なのだが、小気味よい演奏だ。曲は、ファリャの7つの歌曲を、作曲者了解の上、コハンスキという人がヴァイオリン編曲(1曲を割愛)したもので、1曲1曲の個性は全て異なる。1.ムーア人の衣装(織物)2.子守歌 3.カンシオン(歌)4.ポロ 5.アストゥリアス地方の歌 6.ホタ。
そしてチゴイネルワイゼン。ダイナミックで感動する。サラサーテのピアノ伴奏部は(この曲に限らず)単純な音型を繰り返すようなものが多いのに、それを歌のように聴かせる。朗々と歌うヴァイオリンにフィット。