どうしてこのアルバムの歌がカラオケに入っていないのだろう?このCDを聴いていると、そんな不満が収まらない。もはや言うべきこともない傑作揃い。ただ1つ言わせてもらえば、癖の強いボーカルは賛否両論あるだろうが、やはりギターやドラムに比べると弱い。だからといって、これらの名曲が輝きを失うわけではないが。
日本を代表する天才ギタリスト橘高文彦の、デビュー25周年を記念して発表されたベストアルバムである。AROUGE、筋肉少女帯、X.Y.Z.→A、自分名義のバンドEuphoriaなどで手がけた作品+新曲が全18曲収録されている。
彼の作品の魅力と言えば、速弾きテクニックはもちろんのこと、キャッチーで耳に残るメロディだろう。
これはまさしく厳選された内容と言ってよく、彼のファンならヘビーローテ間違いなし、彼を知らずとも様式美メタル・Jメタルを愛するリスナーには入門としてお勧めできる。
ちなみに、筆者は筋肉少女帯から彼を知ったクチなので、
「パブロフの
犬」「さらば桃子」「スラッシュ禅問答」「境目のない世界」などの名曲もこのベストに加えたい。
ケバケバしい見た目(失礼!)や大槻ケンヂの書くマニアックな詩(これまた失礼!)だけで偏見を持たず、
この素晴らしき音楽世界にぜひ酔いしれてほしいと思う。