話は『みやま館』の一同がスーパー銭湯へ市場
調査をしに行くと言った感じで、オリジナルの短編エピソードとして完結しています。
ドラマCDとしても、説明台詞も自然に受け入れられ、特に違和感なく完成度が高い作品になっています。ほのぼのコメディとして、何も考えずに楽しめるかと思います。
声優さんの演技も良く、殆の方がぴったりです。個人的に主人公である湯上は、原作ではイマイチイメージが付きづらかったのですが、中村悠一さんの演技のおかげでほぼイメージが確定できたので良かったです。
スーパー銭湯の話の他に、主人公とメインヒロイン以外の従業員のショートエピソードがあり、各キャラクター性を見せてくれました。
欠点としては、ほぼ一見さんお断り状態になってしまったのが残念でした。ヒロインである白羽の説明、主人公である湯上の状況など、1話のダイジェストで良いので軽く説明してもよかったかと思います。
あと、欠点になるとは言い難いですが、ライバル店の仲居、嬬恋の声優さんがイメージと違ったので少し驚きました。原作では『一際通る声の人』ということでしたので、もう少し高飛車っぽい声の高い人を使うかなと思ったら、なんだか比較的大人なちょっと色っぽいお姉さんでした。早見沙織さんの演技に関してはまったく不満な無いし、仲居という設定やビジュアル的に大人っぽいイメージでは確かにあっているけど……この辺りは個人の感覚だと思います。
とりあえず、ドラマCDの全体のバランス的には良くできていると思います。
オマケのOADですが、プロモーションと言うよりも、パイロット版のアニメと言った感じで約5分ほどのオリジナルショートストーリーでした。シナリオは短かったですが、よく纏まっています。しかし、風邪引いてるかもしれない
猫を、温泉に入れるってのは良いのか?よく知らないけど……キャラデザも可愛く描けてるし、背景を含めた作画や動画は良くできていると思う。ちょっとしたサービスシーンもあります。声優さんもドラマCDと同じく不満はありません。
しかし、画質については、比較的綺麗だけどちょっと荒いかも……と感じてしまいました。これはTVにもよるでしょうが、ちょっと気になった部分ですね。それなりに気合い入れて制作しているのは伝わりますが、BDを使うほどの容量でも無いでしょうし、この形で妥当なのかもしれませんが、最近のDVDでも、もう少し綺麗な画質の作品もあるんだけどな……
総合的に『ゆめくり』の原作を読んでいるのであれば、全然問題無く楽しめると思います。
この調子で第二巻も出して欲しいです。OADの時間も15分くらいで制作してほしいかな? 出来れば次のディスクはBDでほしいです。
とりあえず、全体的な評価としては☆4でお願いします。