バルザックだけではなくゾラの作品などからも食べるシーンや、料理の意味などを考察した内容が興味深く、また文章も読みやすかったです。
コメントも文の下段に随時書かれているので、バルザックをあまり読んでない方でも、あの時代の
フランス食文化の本として楽しめます。
バルザックファンの方は、各作品にでてくる悪人やケチな人に共通のバルザックの食事の描写による仕掛けなどがわかって楽しいです。
2時間でクリアしなければゲームオーバーというゲームシステム、センスのあるかっこいい
タイトルネーム、インタラクティブムービーという新たなジャンルの開拓。
飯野さんはやっぱり天才だったのだと思います。
でも、個人的には飯野さんのゲームより、飯野さんの言動の方が面白かったです。
あのハチャメチャさかげんは見ていて気持ち良かったです。飯野さんにはたくさんの感動をもらいました。飯野さん、大好きです。