傑作の「フランク3部作」以降のトム・ウェイツの暴走には着いて行けず、「ボーン・マシーン」「ブラック・ライダー」とかは正直辛かった。 しかし本作「ベスト・オブ・トム・ウェイツ」は構成の上手さも相まってか、違和感なくトムの歌が耳に入ってくる。 アイランド時代の楽曲は奇抜さがドを越えて、ファンであってもアルバム1枚聴くとなると耐えがたい作品も多いので、 これからトム・ウェイツを聴き始める方には本作品はお薦めかと思います。 話しは変わりますが、91年発表のteddy edwardsの「mississippi lad」というアルバムで、トムが自然体で切々と2曲歌ってます。 アラサイム時代の作風が好きな方には超薦め。
パトリック・ハンフリーズは、 92年に出たトム・ウェイツの評伝『酔いどれ天使の唄』の 著者でもあるのだが、本書はリメイクではない。 今から思えば、前著はトム・ウェイツのキャリアの中間地点でしかなく、 それから2倍近いキャリアを重ねた、今もなお・・・というよりも、 より一層、過激に、自由に、音楽活動を続けるウェイツの、これは最新評伝。
ケルアックの『路上』に憧れた若き日々から、 「酔いどれ詩人」というキャラクターを作りだした70年代、 コッポラやジャームッシュとの映画の仕事など、 トム・ウェイツを通して見るアメリカン・カルチャーも興味深い。
金原瑞人氏の翻訳による、いかにもな「ウェイツ節」は読みやすく、 巻頭の珍しいスチール写真の数々(だいたい同じ顔(笑))も嬉しい一冊。
トム・ウェイツという男は、決して「酔いどれ」ではない。 この本から感じるのは、独自の「言葉」と「音楽」の可能性を追求し続ける 頑固でストイックな音楽職人の姿だ。
昔々っと言っても9年前くらいだろうか。昔のユーロスペースで上映されていた『フィッシングウィズジョン』。デニス・ホッパーとかジム・ジャームッシュとかそうそうたる面子で、音楽もあの渋いジョン・ルーリーがつくっているとかで、釣映画とか、世界中を冒険するとか、永瀬が勧めているとかで観に行ったが。。。ほんま、人をくったようなゆる〜いゆる〜い、バカ映画というか。まじ、あの面子で全てが冗談の映画。。。気持ちいいほど楽しい映画だったよ。なぜか、今になってDVDで発売するとは。。。ジョン・ルーリーって知っている人いまどのくらいいるかな〜。ほんと元祖ちょい悪おやじですよ。あの人達は。。。あの頃が懐かし〜い、30代の男でした。
見捨てられてしまったかのようなニューオーリンズの街並みのオープニング。 バックに流れる"Jockey Full of Bourbon"
「人を殺した?ホイットマンを嫌いな奴か?」「ホイットマンを好きかどうか訊かなかった・・・」
"I scream,you scream,we all scream,for ice cream" 刑務所中の大合唱。
脱獄して、沼地を必死の思いで逃げて、やっと辿り着いた小屋の2段ベッドが刑務所とまったく同じレイアウトだったり・・・。
ロベルト・ベニーニの底抜けの明るさと、トム・ウェイツ、ジョン・ルーリーの何とも言えない表情と雰囲気、微妙な距離感が可笑しくてたまりません。
友人に勧められて初めて知りました。 一言でいうと「しょっぱい渋さ」。 やはり夜に薄暗い部屋で一人 キツイ酒を飲みながらタバコをふかす… そんな感じで聞くと陶酔しそうです。 (自分はそんなに自己陶酔はしませんが…)
良いですわー。
ただ、一点気になったことが。 商品は新品なんですが パッケージされてなくむき出し… 中古美品の様な感じで送られてきました。
こうゆう仕様なんですかね〜。 まあ、綺麗なんでいいですけど。
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