香津美さんのスコアはフュージョン時代のはある。
ジャズスタンダードの香津美さん演奏のものはなかった。
このDVDは以前、ビデオが出て、「やっぱ、もろ
ジャズもうまいなぁ」と、
思っていた私・・・耳コピーはできないw
だから、今回は譜面を買ったようなもの?
できれば、リットー社あたりから、香津美さんの昔の譜面、
出るといいのだが・・・!
今年の東京JAZZ2010での「TOCHIKA」の再演をBSで見た。
マーカスミラー(B)、マイクマイニエリ(Vib)、オマーハキム(Ds)、ウォーレンバーンハイト(Key)と云う凄い顔ぶれ。
そしてそのBig Name達が熱い演奏を繰り広げる様は当に圧巻(フルセットを聴きたかったが)、
他のアーティスト達の熱演もあって、9回目となるこのJAZZ祭は例年以上に煌びやか
だった気がする。やはり我々の世代にとってJAZZ、FUS
IONを通じての邦人No.1ギタリストは
渡辺香津美なのだなぁ、と再認識した次第。(他にも愛して止まぬギタリストは数多居るが)
それに先立って購入したこのBOXは永年未入手の作品も含まれ、持っている盤と被るのには
目を瞑っての「清水の舞台ダイヴ」だったが、やはり手元にある幸福感は堪らない。
(貴重音源も手土産についてきたし)どうせなら、未だCD再発されない他の名盤の数々も
一挙にリマスターして出して欲しいものである。CDが売れない時代であるなら尚更のこと、
CDで(ジャケット等も含めての"作品"として)手元に置きたい"昔気質の"(?)輩の気持ちを
ぜひ汲んで貰いたい。とはいえ、費用対効果で採算に乗らないリスクを取ってくれる気概を
今のサラリーマンに求めるのも酷かも知れないと半ば諦めつつ。
豚骨ラーメンのような、こってりとしたギターです。バックが誰であろうと、あくまでムキになってギターを弾くのが渡辺流。どんだけ難しいフィンガリングで、どんだけ音数を詰め込めるのかを追求しているんでしょうね。地位も名誉もある人なのに、そんな大人気ないところが大好きです。DVDで見ると、香津美の手は、本当に小さくて、手の大きさなんて関係ね〜んだっという事を教えてくれます。
小生自身もギターを弾いて40年、海外、国内のいろいろなギターミュージックを聴いてきたが、この方は本当に上手いと思う。本の内容は、ギターマガジンに掲載されたインタービューの再掲載、最新のインタビュー、ギター、アンプ、エフェクターのコレクションの写真などである。中でもハッとさせられたのは、両手の写真(手のひらと手の甲、両方とも)である。原寸大とどこにも書いていないが、原寸大なのだろう。自分の手と重ね合わせると、自分の手より少し小さかった。小生は太くて短い指をくやしく思い、ケニー・バレルなどの押さえられないコードをあきらめていたものだ。手の大きさだけでギターは語れない。ギターまみれの人生最高だ。真摯なギター弾きなら是非手にとってご覧下さい。