まんがの不思議はぼんのピアノも千太郎のドラムも「聞こえている」こと。彼等にとって音楽は感情を表現する心の延長であると思う。
それが心地よくてたまらない瞬間、失われもの寂しい心持。それを舞台装置として最高に使い、青春のある時期を鮮烈に描ききったと思う。
昭和40年初頭、長崎県を舞台にした高校生たちが、
ジャズと出会い、同時に反目しながら惹かれあう物語、「坂道のアポロン」。昨年フジテレビの深夜枠で放送され好評を得た。
私はテレビアニメが入り口であったが、原作の持ち味を堪能し小玉ユキ先生を知るきっかけとなった。この原作を渡辺信一郎に任せた丸山正雄氏の功労も大きいと思う。
いつの時代も、音楽は安らぎと高揚とあり、人は救いとやすらぎの狭間で喘ぐ。私たちには父や母の世代、若い人には祖父や祖母の青春の物語。
変わらないのは「なにか」を見つけた喜びは得がたい高揚感とともにあることだと思う。
薫と千太郎の物語の最後のページにひっそりと書き込まれた小玉先生の一行は、願いであると受け取った。
もともとアニメを見て好きになったのですが、マンガではアニメに無かったシーンとか色々あって、すごく楽しみながら読めました。もちろん初めて読む方でも楽しめる作品だと思います!!
迷っている方がいましたら是非買って欲しいです!!
既に多くの人がレビューし、俺の言いたいことは大体言われているのだが、それでもレビューせずにはいられないぐらい今作は素晴らしかったと思う。
Fate/Zeroに京アニ制作の氷菓、更にサンライズ制作のアクセルワールドや(」・ω・)」うー!、(/・ω・)/にゃー!などで一気に話題作となった、這いよれニャル子さんなど、今期の印象深い作品群の中で少し影が薄くなってしまった印象の今作。
確かに上記の作品に比べて、第一印象キャラデザを見た時の印象は「地味」という感想が本音だった。
しかし、ノイタミナ枠という事もあって、録画していた話数を思い切って全話見てみた。
そして見終わった後、思わず漏れてしまったひとこと
「傑作だ……」
個人的に、この作品の一番の見所は
ジャズの演奏時だと思う。
けいおん!というアニメがあったが、あの作品もライブの臨場感など、良く再現出来ていたと思う。
しかし、坂道のアポロンはこの臨場感が比べ物になら無いぐらい凄かった。
演奏が始まろうとすると、何故かテンションが上がってしまう。
何故こんなにも自分自身熱くなっているのだろうか?
何故、楽しげにニヤニヤ笑ってしまうのだろうか?
演奏をしている時の何気ないキャラの動きが、時には楽しく、時には胸をこがすような熱い感情が、魂の叫びのように画面を越えて伝わってくる。
まるで、自分がそこにいるかのように感じる事ができる。
こんな作品、他にあっただれうか?
また、ストーリーも素晴らしい。
友情と恋愛を上手く絡めた良質な内容でこれだけでも十分楽しめる。
しかし、述べてきた通りこの作品は演奏時が最も輝いて見えた。
作画と演出と音楽の融合。
まさにこの作品はアニメという名前の芸術作品だったと、そう思った。
読みづらい文章で申し訳ないです。
見たことの無い人には抽象的な文章で分かりにくかったかもしれないが、少しでもこの作品の視聴者が増えてくれることを願っています。
米国版のブルーレイですが、まったく問題なく再生できます。本編は日本語で字幕が
英語になります。字幕はもちろん消すことも出来ます。さすがに母国語が
英語の人むけですので、字幕の表示時間が短く追いかける?のは大変です。
テーマソングは
ローマ字で表示されるのが新鮮です。
ディスクは2枚で構成されており、日本版のようなプロモーションやおまけ映像のようなものはありません。なにより安価なのが良いですね。ワイド画面で画質は我が家の42インチ画面では充分に綺麗です。
一話ごとに変わるテー
マミュージックがJazzの名盤中の名盤です。前編6時間を一気に見終わったあとで、自宅では聴くことの少なかった名盤のCDを取り出して、久しぶりにゆっくり聞きなおしました。改めて作者のJazzの名曲名演に対する思いの深さを感じることが出来ました。アニメファン、Jazzファン、これからJazzを聴いてみたい方、どなたにもお勧めの作品です。