メーリングリストで紹介があったので,『N』シリーズでは無い点が気になったものの早速出版社直ではなく購入し読んでみた.
本書は,日本初の
ウミガメ教科書であるとあり,目次からも分かるように豊富な内容である.形態からアオ
ウミガメの亜種ともされていたヒラタ
ウミガメが,現在ではアカ
ウミガメに近い系統に分類されるという内容には,目からうろこが落ちる思いもした.
一方,「
ウミガメ類の脊椎は7つの頸椎,10の胸椎,2〜3の仙椎と12以上の尾椎に分類される」とあった数頁後に,「8弁目の頸椎は背甲に癒合し」と書かれている点には,違和感を覚えた.首の骨の数が,哺乳類では7個,カメでは8個が基本,という基礎的な知識がないと戸惑うだろう.また,「前肢の長さは成長とともに短くなる」,「体循環は哺乳類や鳥類のように完全に分離されていない」など,著者の言いたかったことは?と考えながら読まされる点が本書全体を通じてみられる.
とはいえ,『日本発の
ウミガメ教科書』といえる翻訳本でない本書は,産卵と回遊の生物学の副題には似合わず広い範囲の内容について書かれており,研究者の意気込みが感じられると共に未知のことが多いということも分かる.
メーリングリストでの紹介文でも,日本人により書かれた原著のため[改正が容易]とあったように,読み物として十分に楽しめるので多くの方が購入されることで,今後より良い
ウミガメの本へとなっていくだろう.
ウミガメのことを知りたくてこの本を購入しました。
子供向けに作られていて漢字が少なかったり文字が大きかったり
絵や写真が多く載っていました。
写真が多く載っていることで文の内容と合わせて楽しむことができました。
大人が読んでも内容がしっかりしていて勉強になりました!
ウミガメの魅力を知れてよかったです!!!