子供の頃、父親のレコードファイルをいじっていたら、たくさん奥村チヨさんのシングルが出てきました。あれから３０年。まったく当時と変わらないむしろ今風で素敵な彼女の歌う、「恋の奴隸」がいいですね。

この本に書かれている事は私にとって非常に懐かしいく、昭和年代の奥村チヨさんや、ファンになってから自分がどう向き合ってきたのか反省せざるを得ません。
彼女の生い立ちや、どのようにして芸能界を生き抜いてこられたのか、そして彼女の生き方や考え方も知ることもできます。彼女に対する認識が変わりますよ。そして頭が下がります。考え方が自分に非常に近いことに驚きましたし、ファンになった自分が間違いなかったと確信することができました。こんなにも苦労し努力したからこそ美しく魅力的な女性になられたんだと思います。奥村チヨファンという方は是非ともこの本を読んでください。

現在プレビューが1件も無いので感想をー言。
カバー曲集だけど彼女の声質の魅力が満載で、フアンなら購入でしょう。
当時のお色気路線を外させない歌唱法のタイトルも数曲混じっていて笑ってしまいましたが、本来の魅力である固有の楽器音の様な声と、独特な歌い回しを十分に楽しめました。
格別に上手とは思えないのだけど、当時でも現在でも似た人が見当たらない歌手(人柄)です。

冷たい音色と清楚な透明感の強い歌声は、多面性を求めず何時も控え目な姿勢と合わさって、長期間に渡り歌手としての魅力を私に与え続けてくれました。理由は何であれ、イメージを壊さず貫いてくれた事には感謝です。その一番のイメージソングは今でも「ごめんねジロー」ですね。