第二話あたりまでは、ドタバタ感が過剰で今一つだったが、第三話あたりからストーリー、登場人物のキャラクター共に落ち着き、段々面白くなってきた。
小西真奈美の研修医(織田うさこ)が、小児科→産婦人科→皮膚科→内科を研修医として廻るストーリーだが、それぞれ
コンパクトながらも見所を作って、上手く見せている。
小西真奈美は、クールな印象が強いが、ここでは一生懸命な研修医を熱演していて、最初はイメージが違う…と思いつつも、段々引き込まれていった。
また、研修先の四人の指導医がそれぞれ個性的でおもしろい。個人的に皮膚科の向井先生(パパイヤ鈴木)がほのぼのしていて楽しかった。みかこ先生(りょう)の女王様キャラにみえつつも、熱いハートを感じさせるキャラクターも良かった。
原田芳雄と研ナオコという個性的な二人が出演しているのも見所。原田芳雄は個性的な人物を巧く演じていたが、もう少し出番を多くして、うさことの関わりを見たかった。
一方、このドラマのスパイス的な役割を果たしているのが、製薬会社の営業マンを演じた
加藤雅也。営業マン的な調子の良さの中に、多才っぷりを見せたり、さりげなくうさこや立岡に的確なアドバイスをしたり…つかみどころがないが、なぜか好印象のキャラクターを巧く演じていたと思う。
全体的にコミカルさが強調されているが、一人の研修医の奮闘と成長を良く描いて楽しめるドラマだと思う。