あしたのジョー、
タイガーマスクと並んで正統派のヒーローではなく、ミキのためだけにデーモン一族を敵にまわした
デビルマン、原作はもっと、どろどろした悪魔的な戦い方であるが、アニメはデビルカッターやデビルビームといったアニメヒーローの必殺技や1回、1回で敵をやっつけるテレビアニメヒーローの典型的な展開で、原作からアニメ版に見事にアレンジされています、この時代のダークヒーローアニメはストーリー、キャラ設定がしっかりしていて、他の子供のアニメとは一線を引く内容だと思います。永井豪先生はキューティーハニやドロロン閻魔くんの原作、ハレンチ学園とお色気路線の漫画もあり、当時の漫画家としてはダブーや、ひねりを加えた作品が多いです
音楽、音質は申し分ないです!
しかし!!
ファンの方なら一発でわかりますが、ローカルVERS
IONのオープニングの
デビルマンのうた
がTVで使用されたものと別物!
二番になるとエコーがかかり、歌ってる歌詞の十田敬三さんのアクセントが完全に違います。
何テイクあるうちの一つなのでしょうか?
大事な主題歌をキッチリ!チェックしてほしかった。
それと、レコード用フルサイズとは別に第三話
『妖獣ゲルゲ』
本編で流れたものは別テイクだとわかります。
これも探索してほしかった。
歌に関しては少し残念。
原作のテイストや匂いを上手く残しつつも、アニメーションという表現方法を用いて、原作を表現しようとした良作。
原作をなぞることをよしとせず、更にそれより上を見せよう、面白くしよう、とする制作者の強い意気込みが仄見えつつ、それが成功している稀な作品だと思います。まったくのオリジナルにするなら「原作付き」をベースにする必要はないし、原作をなぞるだけなら映像化する意味はあまりない。そのどちらでもないアニメーションとしての原作
デビルマンの世界を創りあげています。
未見の原作ファンや、先般の実写版映画によって初めて
デビルマンに触れた方、是非これも観ておくことを心からお勧めします。