前作から約1年半振りの竹井詩織里さんのニューアルバムです。
今作は先行発売された季節をテーマにした4枚のシングルの流れを汲み、
タイトルの「Diary」が示す様に、アルバム1枚で1年を表現したアルバムだそうです。
春がテーマのシングル「桜色」から始まり、冬がテーマの同じくシングルの「夢のつづき」までの12曲と、outroと表記されている竹井さん作詞・作曲の「Sleep」でまた1曲目の「桜色」につながるという凝った作りになっています。
これまでに発表された作品同様、暖かく、柔らかく、それでいて存在感のあるとても優しい作品になっていると思います。
ボサノバ、
ジャズ、
バラード、遊び心の入ったこれまでとはちょっと趣の違った曲と様々なジャンルを自然に歌いこなせる竹井さんの表現力には、いつもホッとさせられるものがあります。
たぶん彼女はそんなに器用なタイプではないと思うのですが、歌で様々な感情を伝えようとする姿勢には、いつも納得させられるものがあります。
当然男性ファンが多いとは思いますが、女性も共感できるアルバムではないでしょうか。
一度インストアライヴで竹井さんの生の歌声を聴く機会がありましたが、とても澄んでいて、優しい歌声だったことを覚えています。
デビュー以来コンスタントにライヴを重ねてきている彼女ですが、そろそろ本格的なツアーでたっぷり、じっくりと歌を聴いてみたいところですが…。
派手さは無いですが、過去の2枚のアルバム同様、長く聴くことの出来るアルバムだと思います。
今回の
ジャケットは、すごく雰囲気が出ていて良いですね。
暖かくなってきた、春の陽だまりの中で聴くのにピッタリのオススメの1枚です。