原爆投下後の惨状や原爆が人類に投げかけた問題などを綴り、後世に伝えようという本は何冊も出ていますが、この本ではそれらとは少し違った角度で、被爆したひとりの女性が捉えています。
被爆しながらも復旧一番の
列車に乗って東京へと逃れ、必死に生きようとした仲みどりさんの足取りを追って取材を重ね、演劇人としての彼女についても追いながら、ものみごとに彼女がこの世に残そうしたものを伝えてくれていると思います。
これまで旅行会話集の巻末語彙のほかに日本語から引くことが出来る広東語辞典はありませんでした。大部でもなく、前置きも控えめですが、『日本語広東語辞典』は日常生活に必要な語彙と文例が
コンパクトに網羅されており、不足を感じることはありません。
それにもまして助かるのが、個々の名詞に数量詞(類別詞)が添えられていることです。1個・2個では数えられないものについてそれをどう言うか、文法書では抽象的過ぎて理解しにくいところがありましたが、辞典の形で個々に知ることが出来るのは非常に役に立ちます。
「引く辞典」としては勿論ですが、「読む辞典」としても、お勧めできると思います。