すごく美しい画面(1シーン1シーンが芸術写真、石仏も美しい) 美しい物語と画面とにぴったり合った心に沁み入るような音楽。 そして、何よりも、90歳を超えるという北林谷栄さんの存在感。 「お盆になると亡くなった人たちが阿弥陀堂にたくさんやって来ます。 迎え火を焚いてお迎えし、暗くなるまで話をします。 話しているうちに、自分がこの世の者なのか、 あの世の者なのか分からなくなります。 もう少し若かった頃はこんなことはなかったのです。 怖くはありません、 夢のようでこのまま醒めなければいいと思ったりします。」 などという言葉は美しくさえ感じられました。
ドラマチックでは全然ないが、実在感が当然あって(著者の体験がもとになっている)面白く読めた。
美しい映画だった。その一言に尽きる。自然の美しさを画面いっぱいに映し出し、人生の美しさを登場人物達に表現させ、人間という者の美しさをストーリーで表した。なんて素晴らしい映画なんだろうと魂が震える思いで観終わった。一寸の曇りもない澄み渡った映画だった。眠れない夜は、川の音を聞きながら自分が川に流されてどこかに漂っていく様子を想像する、と言うとてもかわいいおばあちゃんは、若い人はもっとたくさん耳を傾けるものがあるのだから、川の音なんか聞かなくてもいいと言う。しかし、無性に川の流れる音が聞きたくなった。川に流されて行き着く先を知りたくなった。 「先に行く。」そう後に残す妻に、言い残して死んでいく人がいる。真っ直ぐに生きたその人の美しさに感動した。最後に映し出される剣の舞は、日本文化のかっこよさ、美しさを訴えてきてとても感動した。
すごく美しい画面(1シーン1シーンが芸術写真、石仏も美しい) 美しい物語と画面とにぴったり合った心に沁み入るような音楽。 そして、何よりも、90歳を超えるという北林谷栄さんの存在感。 「お盆になると亡くなった人たちが阿弥陀堂にたくさんやって来ます。 迎え火を焚いてお迎えし、暗くなるまで話をします。 話しているうちに、自分がこの世の者なのか、 あの世の者なのか分からなくなります。 もう少し若かった頃はこんなことはなかったのです。 怖くはありません、 夢のようでこのまま醒めなければいいと思ったりします。」 などという言葉は美しくさえ感じられました。
陽子の心の動きにその年代を生きてきた女性として、共感できる。作者南木佳士のどの作品にも出てくるラジオ体操をする記述は 少し鼻につく。山を歩くだけにとどめておいてほしい。南木佳士は20年前に娘と読んだ「医学生」以来読んでいます。娘は 現在医師として働いています。
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