ミュート・ビートの松永孝義さん、じゃがたらのOTOさんと篠田昌巳さん、ROVOの岡部洋一さん、ASA-CHANG&巡礼のASA-CHANGに鈴木祥子さんなど豪華なゲスト陣が参加した91年のアルバム。パーカッションやホーン類を使ったラテン、ボサノヴァ、ファンク、ハウス、レゲエといった多彩な楽曲群にはどれも凝ったアレンジがされていて聴き応え十分。 なかでも大陸風な雰囲気漂う12曲目はヴォーカルもぴったりはまっていて強く印象に残りました。様々なスタイルに積極的にチャレンジしようとする姿勢が伺える意欲作にして代表作といっても過言ではないはず。是非リマスタリングして再発して欲しいです。
「顔はかっこいいんだけれど、娘のことではかっこ悪くなってしまう父親」を演じる田村正和と、
「父を愛しながらも、父の元から旅立っていく娘」を演じる
小泉今日子。
「父と娘の間に立って、2人の最大の理解者となっている母方の祖母」を演じる白川由美。
3者の掛け合いは正に「等身大の家族」。
妻を亡くした後は一人娘の成長が「生き甲斐」となっている父。
娘はそんな父の「溢れるほどの愛情」を感じながらも、時に鬱陶しく思い、ぶつかる時もある。
初回から最後まで一貫して「娘がいずれ結婚して家を出て行く」という雰囲気が漂う。
初回が二十歳の大学生時の設定で始まって、最終回では25歳・・・それを全10回で、つまり5年を10回に区切ってエピソードを語っていくので、1つのエピソードから時間が半年くらい空く。
展開がとても早いように思えるが・・・「父と娘の関係」が全編を通しての主題なので、元々高校生でも大学生でも社会人でも違和感は感じずに済む。逆に登場人物が絞られている分、父と娘の葛藤や愛情が前面に押し出されていて、心に訴えかける展開。
小泉最大のヒット曲となった主題歌「あなたに会えてよかった」は、他の小泉の曲とは雰囲気が異なるが・・作品のテーマに合致した名曲。
作品自体の価値をも高めた。
最後に登場人物をもう1人・・・夏実に片想いする浜ちゃん演じる「梅ちゃん」。
「報われない愛」と分かっていても、最後まで夏実の味方であり続けた。
そんな彼の「報われない想い」もこの作品が泣ける要素のひとつ。
才能のある人が才能のある人と出逢った奇跡の一曲だろう。
そんな、二人が90年代を飛躍するスタートとなった曲でもある。
まだ、小林武史という名も世間には浸透していなかった頃だと思います。
ドラマの主題歌だった事もあり、キョンキョンにとって久しぶりのヒット曲となった名曲です。
仕掛人は、88年の桑田佳祐 初のソロ・アルバムで編曲・プロデュースを担当した小林武史である。
二人の出逢いは、第2回 Merry X'mas Show での、愛のさざ波という曲の収録で。
その後の、小林武史は Mr.Children のプロデューサーとして名を馳せる事になる。
あなたに会えてよかった
作詞
小泉今日子 作曲・編曲 小林武史
1991年作品