見るまではもっと古い時代背景かと思いました。100年以上前とかそのくらいの。しかしまだ20年も経ってない実話なんですね。実話なら本当に女性と気付かなかったのかなと疑問に思うけど、多分事実はこのように淡々と冷酷に進むんだろうなと、それだけに事実の重みをズシンと感じる映画でした。
1993年、ネブラスカ州
リンカーン。20歳のブランドンは男装して小さな町フォールズタウンへ向かう。そんなブランドンの行動を快く思わない従兄のロニーは「フォールズ・シティの連中はオカマを殺す」と警告する。やがて、町で地元の青年、ジョンやトムと知り合ったブランドンは、彼らの仲間であるラナという少女と恋に落ちる。・・・
ヒラリー・スワンクが、性同一障害者であるがために青年ブランドンとして生きる女性、ティーナを演じています。作品を通してずっと青年の格好を演じ続けるヒラリー・スワンクですが、その仕草や物腰はナイーブな青年そのものでした。当時はまだ「性同一障害」はきちんと理解できていなかっただけに、「変態」「化け物」「オカマ」としか扱われなかったブランドンの悲しみと苦しみが、重く伝わってきます。この物語の中で、ブランドンを「人間」として受け入れてくれたのはラナだけだ、と思うと本当にやりきれなくなりました。「男性として生きたい」というブランドンの願いが世間に受け入れられず、悲劇を生んでいく。そんな切ない話が実際に、それもつい最近あった事件だと知って、本当に胸が苦しくなりました。観た後の感想は賛否両論あると思いますが、いろいろ考えさせられる深刻な内容です。
男だとか女だとか言う差別を無視して、人間として人を愛する事がこんなに難しいなんて。アルバムの中のこの一曲を聞くと、映画を見た後のあの重苦しさをそれと同様に感じられます。
1993年、ネブラスカ州
リンカーン。20歳のブランドンは男装して小さな町フォールズタウンへ向かう。そんなブランドンの行動を快く思わない従兄のロニーは「フォールズ・シティの連中はオカマを殺す」と警告する。やがて、町で地元の青年、ジョンやトムと知り合ったブランドンは、彼らの仲間であるラナという少女と恋に落ちる。・・・
ヒラリー・スワンクが、性同一障害者であるがために青年ブランドンとして生きる女性、ティーナを演じています。作品を通してずっと青年の格好を演じ続けるヒラリー・スワンクですが、その仕草や物腰はナイーブな青年そのものでした。当時はまだ「性同一障害」はきちんと理解できていなかっただけに、「変態」「化け物」「オカマ」としか扱われなかったブランドンの悲しみと苦しみ。この物語の中で、ブランドンを「人間」として受け入れてくれたのはラナだけだ、と思うと本当にやりきれなくなりました。「男性として生きたい」というブランドンの願いが世間に受け入れられず、悲劇を生んでいく。そんな切ない話が実際に、それもつい最近あった事件だと知って、本当に胸が苦しくなりました。観た後の感想は賛否両論あると思いますが、いろいろ考えさせられる深刻な内容です。