マニアックな曲もあるので、どちらかと言えば抵抗を覚える方も居るかも知れません!!がギターのテクニック、表現力は共に素晴しいです。ギターの音色を通して大萩康司さんの人柄が伝わって来るようです。
人が死ぬ瞬間、
体重が少しだけ減る、という話を聞いたことがあります。その重さが、21グラムだそうです。
人が死ぬと、魂が抜ける、と考えている人には、だから、21グラムは、魂の重さだ、ということになります。
私は、この映画の題名だけを見て、そういうオカルト的な、あるいはSF的な、内容を、期待したのですが、まったく違う、人間ドラマでした。(だからといって、期待外れだった、という訳ではありません)
『21グラム』は、『命の重さ』という意味で題名に使われているだけで、本編の内容には、関係ありません。
たったの21グラムですから、意外と軽いな、という感じがします。しかし、人命は、地球より重い、と言う人もいますから、物理的な重さだけでは、計り知れません。
ある事故を中心に、3人の人生が、絡み合います。
その3人とは、心臓移植以外に助かる道のないポール・リヴァース(ショーン・ペン)、優しい夫と2人の幼い娘と幸せに暮らしているクリスティーナ・ペック(ナオミ・ワッツ)、信仰に没頭することで心の平静を得ようとする前科者のジャック・ジョーダン(ベニチオ・デル・トロ)、です。
その事故を中心に考えると、それ以前の過去と、その後の未来、しかも3人の、それぞれの人生の断片が、ランダムに、細切れに映し出されます。
時系列に沿って、物語を構成(編集)することももちろんできたのに、あえてこういう形にしたのには、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の、この映画のテーマをより効果的に見せる、という意図があるのでしょう。
二度三度と繰り返して観ると、特に映画の前半の、一つひとつのシーンの意味が、より鮮明に見えてくると思います。
どうしようもなく遣り切れない、運命の過酷さ。『それでも人生は続いていく』というような言葉が、何回か出てきますが、それでもどこかに希望を見出して、生きて行くしかない、いや、生きて行こうよ、そんなメッセージを、感じました。
キリスト教史についての的確な要約と文献案内を備えているという意味での「入門書」と呼ぶにふさわしい一冊。従来書ではあまり触れられていない植民地への宣教について紙幅を割いているのは特筆に価する。
必要最低限のことしか書いていないので、著者自身が述べるように、本格的なキリスト教史を読む際のガイドブックとして使うべき。「これだけは知っておきたい」というのは本当だが、これだけ知っていれば十分というわけではもちろんない。