8love・・・ 1曲を求めてこのCDを買いましたが、それだけで☆5だと思っています。アルバム全体としての感想ですが、曲(特にメロディ)に特に才能を感じ、歌詞は破綻がないかわりにサプライズもない優等生、編曲は疑問です。コース料理に例えれば、素材が良く料理もそれを活かしているのですが、ディッシュの選択(料理の流れ)と味付けが疑問です。詳しいことは知りませんが、松任谷ファミリーでなければ、もっと目立ったひとじゃないかと思うのですが。
熊谷幸子のデビューアルバムだが、最後のアルバム「S・K」と聴き比べてみても、曲のセンスにまったく開きがない。おそらくデビューよりずいぶん前から曲を作り、暖めていたのではないかと感じる。それでいて、ロック調の曲から
バラードまで多種にわたる曲が書けるということは天性のものとしか言いようがない。
もともと松任谷正隆の音楽学校出身ということもあり、アレンジを松任谷正隆が手がけているのもラッキーだと感じる。ユーミンのアルバム同様、非常に聴きやすいアルバムに仕上がっている。
可愛いはずの『座敷わらし』が、何故か?むさ苦しい「座敷おじさん」姿で登場する。その理由はラストで明かされるが、そういうことか!と考えさせられるでしょう。本当のドラマとはこの作品のことである。