クーロンズ・ゲート
ゲームをされた方は、オープニングのアニメーションに始まり、あの九龍城の雑多でゆがんだ空間を鮮明に思い出させ、さらにその場面ごとの空気さえも感じることができる。ゲームをされていない方は、単なるサウンドトラックとしてではなく、そこに広がる世界観を、あらゆる音から感じ取ることができるだろう。このCDは、それほどゲーム音楽としては秀逸な、またそれだけにとどまらない存在といっても良いと思う。そしてぜひ、ゲームにもトライして欲しい。ますますクーロンズゲートにはまり、九龍城から脱出することは、およそ不可能になってしまうこと間違いなしだ。
安直な癒し系音楽よりよっぽどオススメですな。
クーロンズ・ゲート
昔むかーしのゲームになってしまいましたが、こんな独特な世界観を持つゲームには未だに巡り合っていません。
当時としてはかなり画期的なゲームだと思いましたが、今でも画期的だと自分では思っています。
プレイヤーが風水士として、九龍城に入る所から話が始まります。
暗く混沌とした建物の中をゆらゆらと彷徨い、見た目がかなり妙なキャラクター達との触れ合いをしながら、ゆるゆると進むストーリー。
激しい戦闘シーンはないけれど、圧迫される様な気分にされるダンジョン。
うっかりしていると、いつのまにか気力がなくなって死にそうになって大慌て。
気力を手っ取り早く戻す為に、その場を前後にひたすら動くだけだったりするのも、ゆるくて良かったです。
鬼律(グイリー)はどれも大好きな形と動きをしていて、特に照れ屋シリーズが出てくるのを心待ちにしていました。
永遠にこの状態が続くのかと思ってプレイしていると、後半突如現れる美しい世界に圧倒されます。
一度プレイし終わった後、またプレイして気に入った世界を細かくセーブして、たまーに彷徨うために未だにデータを取ってあります。
もう古いゲームだと分かっていても、まだこれだけは手放せず、更に攻略本もまだ持っています。
このゲーム、特に激しい戦闘シーンがなくて初心者でも楽しめるのですが、画面をみて酔い易い人はプレイ出来ません。
ARTDINK BEST CHOICE クーロンズ・ゲート-九龍風水傅-
クーロン出た後色んなゲームやったけれど、
また此、クーロンに来たくなる!!
何年この世界にはまっていることか。
あんな思わせぶりなラストをみせておいて、
続編は無いなんて言わせなーい!!
コンプリート クーロンズ・ゲート
クーロンズゲート攻略本というともう一冊「クーロンズ・ゲート公式ガイドブック」が存在しますが、あちらがゲーム内容をノベライズした放浪記ならばこちらは完全に攻略やデータにこだわった一冊です。ページ数こそ公式ガイドブックに劣りますが、オールカラーなので非常に豪華。
まず目を引くのが多くの実写を盛り込んでのクーロンズゲートの世界観や舞台となった九龍城砦の有様。続いて製作者の木村央志、井上幸喜、そして音楽担当のハイ島邦明らの数ページに及ぶインタビュー。このあたりにはクーロンズゲートの製作過程話、製作途中の小黒CGなども掲載されてます。
さて肝心の攻略編。章ごとに区切られ、「攻略順路解説」として最低限のフラグを立てる経路が記されているのでこれだけ読んでればまず間違いなくストーリーは進みます。もちろんそれだけではなく章の中の各シーンごとの細かい解説は画像込みで書かれ、まとめられています。
胡同ページはゲーム内のマップよりも分かりやすく大きなマップが大きく掲載され、鬼律を倒す順番や階段・ルートをたどる順番も文章で解説されているので分かりやすい。
最後のほうには全鬼律図鑑と全アイテム図鑑が掲載。ここには鬼律たちが本来道具だった頃はなんだったのかというのが簡単ながらも全て解説されており、目からウロコ間違いなし。「なぜこの鬼律がこの属性なんだろう?」という疑問が払拭されます(笑)
そしてラストの用語集ではなんとなく聞き流してたけど実はこういう意味があったのか、というクーロンズゲートのいろいろな用語の解説。「ファイアの日」や「クーロネット」といったゲーム内で大方解説されているものだけでなく「天道式」や「妖帝」といった重要単語の解説まで。
もしクーロンズゲートをこれからプレイしよう、という酔狂な方(?)がいましたら、是非ともこちらをオススメします。ゲームをクリアあるいはクリア目前まで進めてその世界観に浸りたくなった方は「クーロンズ・ゲート公式ガイドブック」を(笑)
クーロンズ・ゲート公式ガイドブック
まず、表紙からしてすごい。ゲームの本だとは思えない。
なんかごちゃごちゃした写真のコラージュなのだけど、それは全部『City Of Darkness』の写真にあるベランダなのです。かっこよい!
内容はゲームシナリオ攻略の変わりにプレイをノベライズ化したものと、折込のマップ。それとコラム。
コラムが特に充実していて、SF、風水、アート、コンピュータ、九龍城砦の写真等、「クーロンズゲート」をより楽しくさせてくれるものばかりです。むしろ、コラムのために買うのもありなくらい。ゲームをした人もしてない人も、楽しめると思いますよ。
でも、攻略本としては少し使いづらいので星は4つで。