女学生の友 デラックス版 [DVD]
この作品はリアリティ的には普通に見ていて飽きのない作品ですが、盛り上がりに欠ける部分があると思う。そこが狙いで故意にやっているのであれば別にかまわないのだが…。ですが、前田亜季ファンとしては、見るべき作品であると思う。前田亜季さんの喜怒哀楽すべてが詰まっている作品である。
二人
奥田美和子の消えそうでも芯のある強い声と、
柳美里の締め付ける様な言葉の数々がお互いに相乗効果を発揮して、
とてもじゃないけどBGMとして流していられる様なアルバムじゃない。
聴いていてこちらが痛くなってくるのはCoccoとこの奥田美和子ぐらい。
さらっと流せるような曲じゃないけど、それだけ聴き応えがあって
奥田美和子は柳美里の詞をただ歌ってるだけじゃないってことがひしひしと
伝わってくる気がした。
それにしても絶望的な歌詞でも奥田美和子の声が乗ると、
少しの希望が見え隠れするように感じるのは不思議だ。
とにかく凄いアルバム。
雨と夢のあとに DVD-BOX
最初は主演の黒川智花さんが好きだったので見始めました。
しかし、まさかこれほどまでに素晴らしい感動できる作品だったとは・・・。
娘を思う親の気持ち、親を思う娘の気持ち・・・。数々の人たちの優しい気持ちがひしひしと伝わってきます。
トモハルと両親のシーンでは涙がこぼれました。
見終わったあとに自分の周りの人の大切さに考えさせられました。
放送していた時間が11時過ぎだったのであまり知られてないドラマですが、
まさに「隠れた名作」です。素晴らしいです。母にも薦めました、絶賛して泣いていました。
この作品に出会えて良かった。
赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
この対談は、1999年頃に行われたものです。
赤塚氏が食道癌の手術を行って、声が出せないような時期があったそうです。
その頃対談の企画があって、奥様が、「赤塚らしいものを」と要望したそうです。
トキワ荘の仲間達、手塚、石森、藤子Fが揃ったように60歳で亡くなりました。
赤塚氏は当時63歳。死を十分に意識した上での対談と思われます。
このため7人の対談相手は凄いメンバーになりました。
そして、対談者も、これが最後かも、という気持ちで引き受けたのではないかと推測しました。
途中で、話が支えたり、寝ちゃったりもあったようです。赤塚氏の体調は最低だったと思うのですが、みんなが、赤塚氏への敬意で対談を支えます。
読後としては、対談の内容はタモリ、北野武、松本人志、立川談志、荒木経惟とダニエル・カール、柳美里
で雰囲気が異なっています。
先の5人は良く知っている、または、笑いをやってきた人で、赤塚不二夫の作品群へのリスペクトがあり、尚且つ、赤塚氏が相手を尊敬している印象です。
ダニエル・カール氏は赤塚氏のリクエストで、アメリカ人でありながら山形弁を駆使して日本で生活していることに興味があったのだそうですが、赤塚氏の思いが上手く言葉に表せなくていらいらしている感じを受けました。
柳美里さんは、赤塚漫画の分析をしようと試み、これも上手く噛み合いません。
それでもこの7人との会話を通して、赤塚氏が当時何を考えていたのか、判ってきます。
赤塚漫画が与えた影響の大きさを感じられる対談でした。
尹東柱 詩集 (ユン・ドンジュ 詩集) [朗読CD]
CDよりも本(勿論、日本語訳ですが)の方がイメージが膨らみます。ハングル読みは、ハングルのできない私にとって仕方ないことですが、これも、ハングルができてこそ聞き取れる、ユン・ドンジュの世界だと思いました。2月16日が彼の命日で、韓国、そして彼の生まれ故郷の中国東北部朝鮮族、日本の彼に関係した所では、記念行事が開かれたことでしょう。
写真からみえるユン・ドンジュは優しく繊細な感じ、有名な『序詩』に確固たる信念を貫く人のイメージも見ているうちに理解できます。いい詩ばかりです。