VIEWTIFUL JOE Vol.4 [DVD]
ゲームが原作ですが、原作よりもヒーローとは?を熱く語っていて好きです。
往年の「タイムボカン」シリーズに通じるノリ、軽薄かつ単純かつ、そこには熱い魂があります。
子供と見ても楽しいし、意外と大人が見ても楽しめます。
12話で自在に変身する敵がロボコップみたいな姿に変身して、いきなりカタカナしゃべりになったときには不覚にも大爆笑しました。
いや、本当素直に楽しいです。
碧空 (凜一シリーズ) (集英社文庫)
凛一シリーズ第二弾。凛ちゃんの好きな氷川さんが京都に行ってしまい、身体とココロを持て余す凛ちゃんのまえに、陰りを帯びた上級生、有沢が現れる…通っている男子校の写真部室でキスをされモデルに誘われた凛ちゃんは、被写体になると返事をしてしまう…この巻からは男の子同士の関係が段々ドロドロしてくるのですが、彼らのビジュアルのせいか、透明感あふれる爽やかな少年たちの世界が広がっています。ラストで、凛ちゃんが氷川さんのTシャツの袖を引っ張るところはもう溜め息しかでません…きれいです。
天体議会
原作の透明なイメージを音にするのならば、きっとこういう形になるのだろう。
文章で読むものと、音で聞くもの。違いがあって当然なのだけれど、原作のイメージをきちんと伝えていると思う。
個人的には原作から受けたイメージと大きな違いはなく、遜色なかった。
ただ、各話冒頭のナレーションは、文で読んでこそのものであるかもしれない。少々早口気味に伝えられるそれは、イメージを掴みにくい。
原作世界に思い入れが深い人にはオススメしにくいが、各俳優さんたちの演技力は間違いなく最高のものだと思う。
よろづ春夏冬(あきない)中 (文春文庫)
長野まゆみの短編集。
それも彼女の短編によくあるファンタジー調のものではなく、主人公の少し不思議な恋愛模様が描かれています。
どのお話もとてもストイックなのに、一方で主人公の一途な気持ちがよく出ていました。
個人的には「海辺の休日」が切なくてよかったです。