荒川アンダー ザ ブリッジ 4 (ヤングガンガンコミックス)
パンツ一丁のエリート、が今回の表紙でした。
内容は親子の確執と対決が12%、ニノとリクのラブストーリーが38%、残り50%がギャグに費やされていたと思います。
内容が無くてひたすらシュールなショート・ギャグかと思いきや実はストーリーがあった事と、登場人物がちゃんと年をとってた事に驚きました。
荒川アンダー ザ ブリッジ 3 (ヤングガンガンコミックス)
もうなんて言うか表紙の美しさだけで満足な第3巻です。
しょっぱなからニノの「息が続かなくなったら、息をしなければいいだろう?」というコトバから笑えた。
ニノをめぐっての星とリクの音楽バトルやリクが常識を教えるために開いた授業など、
今回は盛りだくさんな内容であいかわらず不思議な住人たちの奇行が見れます。
なかでも強烈なのが突如現れたリクの会社の秘書の高井。
彼はリクが幼い頃からの付き合いらしく、ニノの恋人宣言に嫉妬して「私よりも大切なものなのですかーっ!」と叫んでしまうぐらいご執心な高井(男)にさすがの住人もドン引き。
高井という一般人のような存在もやはり普通ではないのはこの作品ならでは。
この住人とリクたちのやりとりに笑ったあと、巻末の詩的な表現のカラーページに共感してしまうこの落差がたまらなく清々しい気分にさせてくれる第3巻でした。
荒川アンダー ザ ブリッジ VOL.2【数量限定生産版】 [Blu-ray]
今春は良質なアニメ作品が豊作だった気がするが、その中で毎週楽しみにしていた作品の一つが本作。原作は未読の状態で1話を見た時
の登場キャラ各々の立ち方の印象は強烈で、毎週どんな新しい住人が登場し活躍してくれるか最終話まで楽しみに見ていた。
本巻は全13話中の3.4話(BRIDGE)を収録。尺の関係でTVでは放映されなかったパートも含まれている。話の中心はリクとニノの荒川沿い
での初デートの内容。リクの用意したドレスを着て彼の目の前に現れるニノのふわりとした可愛さ、リクが川に入り引っ掛かった笹舟を必死
に海へ流すシーン等甘酸っぱい場面は何回も見入ってしまった。
また何といっても本作の醍醐味は、毎回のように現れる新キャラクターの登場。今回主にスポットが当てられているのが、「星」「ステラ」「マリ
ア」の3人。中でも個人的にお気に入りとなったのが本巻のジャケット絵にもなっている「星」と「マリア」だ。
「星」の過去は本巻の時点では明らかにされていないが、ニノに純粋な恋心を抱いており突如彼女が「恋人」宣言したリクに猛烈な敵対心を燃
やす。本巻収録の、懺悔室にてシスターを仲介人とし、リクに真相を問い詰める星のユニークな言動は必見だ。リクの言葉に過剰反応して
落ち込んだり浮かれたりと感情の波が激しい彼は、女性の視点から見ると唯の面倒臭い男のような印象を抱くかも。しかしニノに素直に感情
を表現出来ずシスターに泣きつく気弱な性格等どこか憎めない処があり、意外と男性の共感を呼ぶキャラかもしれない。
「マリア」は河川沿いに牧場を経営する美女。シスターが想いを寄せている彼女だが、そのエキセントリックさは奇人揃いの荒川住人の中でも
強烈だ。人を罵倒するのが生きがいのサド精神の塊の彼女に、怒涛の様に罵倒台詞を連呼されるシスターとの掛け合いのシーンは絶品。
個人的にはマリアの声を演じる沢城みゆき氏の大人の色香を感じる演技に拍手。調べたら沢城氏自身はまだお若い方だと知り驚いた。
メニュー画面にて選択できるオーディオ・コメンタリーでは、今回はリクルート役の神谷浩史氏、星役の杉田智和氏、プロデューサーの宿利剛
氏にて前巻に引き続きリラックス…というかぐだぐだと制作裏話を披露。プライベートでも仲の良い杉田氏がいるせいか、神谷氏も前巻に増して
硬さが取れより伸び伸び話をしている印象。緩い雰囲気の中にもオーディション選考秘話や星ソングの制作過程、OP/EDについての宿利氏
の興味深いエピソード等割と濃い内容が詰まっているので、ぐだぐだ感に流されて細部を聴き逃さぬように!
次巻ではマリアファン必聴の「あの」名曲が収録される模様、是非個人的には星の「ひも」ソングと共にCD化してもらいたいものだ。
荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE スペシャルエディション(完全生産限定版) [DVD]
例えば「アバター」のようなリアルなメイクではなく、かぶりもんであることを堂々と誇張するキャラに、日本の伝統的なともいえる雰囲気、ノスタルジックなモチーフがうまく表現されていると思います。
小栗旬が出演していたのは分かっていましたが、カッパの村長が小栗旬だとはまったく気が付きませんでした。
いずれにしても、出演者が、かぶりもんにすっかりはまっており、なりきっている演技なので、そういうのが堂々と当たり前に”ありきもの”として存在感をアピールしています。
父子のよくあるパターン、ベタベタの演出にも、まったく悪い気がしません。
桐谷美玲も金星人になりきっています。
コメディー、ラブコメディーではあっても、異色の日本のアニメ発の実写版、そこにはヒーローもヒール役もいませんが、河川敷に住むものたちが、小さなシアワセのひと時を過ごせる空間を表現しており、ほんわかした夢がふくらんでいきます。