undercooled
「Smoochy」以降の教授は、「BTTB」「Code」「Casa」と、ポップスからやや離れた世界 (Casa はボサノバだけど) に行ってしまい、もともと教授のポップスが好きだったファンは、坂本美雨作品や中谷美紀作品などで飢えをしのぐ時期が続いていたと思われますが、久しぶりに教授がポップスの世界に帰ってきてくれました。
「Undercooled」は、教授のオハコの東洋風メロディに、ハングルのラップをのっけた曲で、アレンジには Sketch Show も参加しています。「Ngo」は、ボサノバとサンバを混ぜたような曲ですが、打ち込みのパーカッションで都会風のアレンジに仕上げられています。
ボサノバを通過した教授が、これからどんなポップスを作ってくれるのか、アルバムが楽しみです。
/04 (初回盤)
坂本龍一のCDで初めて聴いたのがこれ。「あっこの曲知ってる!」って言う曲から、初めて聴くのに何故だか懐かしいような気がする曲があった。
一番好きなのは「Perspective」。メロディと歌の哀愁漂う雰囲気に何とも言えない気持ちにさせられます。「Bibo No Aozora」も素敵です。
このCDを聴いて坂本龍一の優しいメロディーが大好きになりました。
オフィシャル・スコアブック 坂本龍一「/04」 (Official Score Book)
採譜されたスコアでは、どうしても含まれる微妙なニュアンスの違いが気になるが、耳コピはできないと人にはおすすめ。
よく見かける戦メリのピアノスコアは「Coda」バージョン。「1996」以降のアコースティック色がより強化されたバージョンを探していたが、なかなか見かけなかった。本書ではオフィシャル・スコアブックの名の通りアルバム収録曲が再現されている。インタビューで触れられているコードの変遷もなかなか興味深い。
CHASM
坂本龍一さんの9年ぶりの新譜「CHASM」をアマゾンで購入しました。家ではゆっくり聴けないので車で聴いています。全体を通してリラックスして聴けるCDです。
9曲目はシングルカットされてテレビの音楽番組などで演奏されている「undercooled」。和風(中国風?)のメロディにハングル語のラップの反戦歌です。日本人や欧米人、アフリカ人など韓国語のわからない人には音楽としてしかひびかないかもしれないけど、韓国や北朝鮮の人々には歌詞がダイレクトに伝わる曲でしょう。
この曲はアメリカやイラク、そして日本や韓国などの人々に、反戦を歌っただけなく、もうひとつのハングル語の国、北朝鮮の人にも世界事情を知らせることがひそかな坂本さんの狙いじゃないかと思いました。