爆笑スーパーライブ第4集!~拝啓 中高年&予備軍の皆様へ~
「第3集」の発売が2008年1月ですから、実に2年半以上ぶりの新作CDになりますね。今年の1月には、過去の「第0集」の発売などもありましたが、いずれにせよ本当に待ちに待った最新作です。
“新ネタ満載!”というキャッチコピーの通り、“事業仕分け”“子供手当て”“引きこもり”“3D映画”“ゲゲゲの女房”“ピカソ展”“ファッションセンター シマムラ”などなど、時事ネタも豊富に取り入れつつ、かつ“あれから40年”などのおなじみのネタにも新ネタを豊富に取り入れているので、実にフレッシュな内容のステージになってますね。まったく飽きの来ないノンストップの60分間でした。
個人的には、おなじみの熟年夫婦の会話シリーズが、相変わらず最高に笑えますね。喧嘩するほど仲が良いと言いますが、ものすごい毒気の中にも夫婦間に残ったかすかな愛情の感じられるところがすごく好きですね。
検尿ネタなどのビジュアル系のシモネタは、会場ではバカウケなんですけど、CDでは様子が分からないのでちょっと残念です。そのうちDVD版も出るでしょうから、そちらで見てみたいものです。楽しみにしています。
もうすぐ芸能生活40周年を迎えるというきみまろさんですが、老け込むどころか、最近ますますエネルギッシュになっているみたいで、びっくりです。絶好調のようですね。
ビクター落語 三代目 春風亭柳好 野ざらし、他
3代目春風亭柳好人呼んで野ざらしの柳好は、1887年(明治20年)生まれ。 1956年(昭和31年)に逝去した。
僕は昭和30年生まれだから間に合っていない。しかし話に名高い柳好とはどんな噺家なのか。
一聴、はっきり言って話は上手ではない。
この柳好、6代目柳橋(当時小柳枝)、2代目小文治と並び「睦の四天王」8代目桂文楽も
「楽屋で聞いても上手いとは思えません。でも、もう、あの、ぱあっとしたはなやかさは何なんでしょうねえ」というほどだ。
話は下手だが、柳好はそれを上回る独創をした。
「歌うように話すのだ」
花が咲いたかのように艶やかかつ華のある高座で、「唄い調子」と言われる流麗な口調が独特。
ただし人物描写や心理表現といったものは皆無で、批評家の評価は低く、人気のわりには高い評価を受けなかった。
出囃子は「梅は咲いたか」。出囃子が流れだすと客席は「柳好だ」と期待にどよめきだし、
本人が高座に出ると拍手の嵐となったそうだ。
こういう芸人さんを「フラがある」という。華があって遊びがあって面白みがあって、
でも、それは音だけからはほんの少ししかわからない。
一時、噺家をやめて幇間(たいこもち)をしていたと言うが、きっと人気があったろう。
収入も噺家より良かったかもしれない。
きっと自分の人気は「フラ」にある。と自覚していたのだろう。
行ってみれば個展をやるアドリブをしない林家三平である。
(ただし、三平さんはアドリブに見せていただけでアドリブではなかったけれど)
一聴の価値、大いにあり。異端の噺家である。
東原亜希のStyle Book (美人開花シリーズ)
前回のHAPPY BOXより本が大きくなってて読みやすかったです。自分も子育て中なので、共感できるし、とっても参考になります!私服や化粧品、家族のことなどたくさん紹介されてるのであきちゃんのファンの方だけでなく、女の子なら誰でも楽しめちゃうおもちゃ箱みたいなstyle bookでした☆次回も楽しみにしています。
古今亭志ん朝 大須演芸場[CDブック]
志ん朝師匠の録音として、内容は△、希少性は○、音質は×です。
高座の出来としては、志ん朝師匠が事前に「レコードとしてリリースされる」ことを前提に演じている「落語名人会」などの録音の方が、格段に良いです。口演の完成度から言うと、段違いだと言えます。このCDでは、よく言えば「リラックスした高座」という事になろうかと思いますが、完璧に作り込まれた志ん朝落語とはちょっと違っています。悪く言えば無駄がある、噺によってはよくこなれていない印象を受ける物もあります。
ただ、志ん朝師匠自身がリリースを前提に話していないため、通常の録音では聴けない話が聴ける、という希少性があります。当時の落語業界に対する批判や、立川談志に言及した部分などは、その最たる物と言えます。そういう意味で、人間志ん朝を知る上で欠かせない録音だとも言えます。
ただし、声を大にして言いたいのは、音質が悪すぎる。おそらくカセットテープに録音した物が原盤なので、ある程度の悪さは我慢しますが、リリースに際して、修復の努力を怠っていることが丸わかりです。単純なホワイトノイズの除去すらまともにやっていない。さらに高座によって音量が全く違う。通常の音量では全く聞き取れないようなものもあります。この程度の音質・音量調整すらやらない、河出書房の姿勢には疑問を感じます。
志ん朝師匠のCDであれば、相当数が売れることが見込まれ、そうであればリリースに際してもう少しお金を掛けて盤を作るべきではないでしょうか?個人的にはこのCDは、ほぼ「不良品」の域にあるような粗悪品だと思います。
前述した通り、まず志ん朝師匠を聴くのであれば「落語名人会」「志ん朝復活」を揃え、その上でマニアックな音源としてこのボックスを買う、という流れが良いと思います。初心者がまず手にする物ではない、という印象です(高座の出来、録音の悪さから)
新潮落語倶楽部その1 柳家喬太郎
喬太郎師匠のCDで、古典と新作が両方収録されているのはこれが初めてだと思います。喬太郎師匠を聞いてみようか、という方には良いと思います。
ただ、内容的には、既に発売されているCDと被っている作品(寿司屋水滸伝、子ほめ)、やっつけで作ったのではないかと思わせる作品(喜劇駅前結社)が含まれるため、喬太郎マニアがそそられる内容ではないですね。録音もかなり古いですし。