ミスト ウル:コンプリート クロニクル 日本語版
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この『URU』はアトラスとキャサリンの娘、イーシャが生まれてから200年後の世界、
イーシャが願った「ドニの真の再建を果たしうる者」かどうかを試され、旅するという設定です。
今まで想像するしかなかった、「ミスト アトラスの書」に書かれていた
アトラスが生まれ育ったあの裂け目や、ドニの世界を旅する事が出来るのです。
独特の世界観と映像はさらに素晴らしくなりました。
謎解きはリブンと同じくらいか、それより少し難しいくらいです。
難点は 今までのMYSTシリーズとは違ってオンライン用に制作された物だからなのか、
アバター(キャラクター)の操作が難しいです。
3D酔いに弱い方、アクション系ゲーム操作が苦手な方は操作に慣れるまで大変かもしれません。
まっすぐ走りたいのに曲がってしまう、ジャンプしたいのに落ちてしまう、動かしたい物に触れない…
などなど、結構ストレスが溜まります。
アバターの服装や髪の色肌の色、体型なども変えられるのですが、カスタマイズ出来る範囲が限られているので、
自分の動かしたいのはこんなキャラクターではないのに…と思いながらゲームを進めるのは視覚的にちょっと辛いです。
アバター、操作の難しさで★一個マイナス、他は完璧です。
血だるま剣法・おのれらに告ぐ
差別問題をテーマに扱った結果回収に追い込まれ、42年ぶりに復刊を遂げた時代劇画家平田弘史の最高傑作のひとつ。1968年に「おのれらに告ぐ」のタイトルでリメイクされているが、オリジナルはこちら。自分が生きているうちに読むことができるとは思っていなかったので今回の復刊は心底嬉しい。呉智英の解説も当時の時代背景を詳細に語っており理解の助となろう。
本編を改めて読んでみると、リメイクされた「血だるま剣法」よりも描写が生々しく、筆致が力強く、テーマも重い。幻之助の剣に対する異常な執念から絶望、そして異様な変貌に至るまで、差別問題に正面から向き合った(またそれが故誤解を招く表現もある)平田先生の真摯な視点に胸打たれる。劇画史に残る傑作である。残酷表現にのみとらわれず全編渾身にて読むべし。読まずして死すべからず。