ママはチャイドル!!(1) (シリウスコミックス)
表紙のデザインのおしゃれさに惹かれて購入。表紙どおりセンスのいい、 ちょっとヒネたコメディを想像してたら……呆気にとられる内容でした!これは読む人を選ぶなぁと思いましたが、いったんツボにはまると笑 えてしょうがありません。まさに破壊力抜群。しかも危険球の嵐…。よくぞこんな本が某大手出版社から出せたな、と思うような内容です。表 面的にはエロマンガのような出来事が描かれていても、用途はエロ方面ではなく、確実にギャグ方面に向かって驀進していってくれます。エロ くて下品で内容は明快。深い物は何もないのですが、それだけに読むと頭がカラッポにできてスカッとします。日頃のストレスがふっとぶかも しれません。見た感じはずいぶん違いますが、ギャグのハチャメチャさでいうと、ヤンマガで昔やってたアゴなしゲンさんを思い出しますね。 少女の裸も満載で(少女以外は、さらに満載!)条例的にも危険な一作。
天使
「チャイドルブーム」と言われた現象のただなかの写真集です。出演は、野村佑香、浜丘麻矢、橋本麻美々、吉野紗香、安藤希、栗山千明、大村彩子、水谷妃里と、当時最前線にいたそうそうたるメンバー。上昇気流を背に受けた8人を「天使」に見立てて構成されています。まるで服飾学校の発表会かというような前衛的な衣装。同世代の女の子への訴求と、「格好よさ」というコンセプトが求められた時代でしたから、露骨な少女偏愛へは傾かず、芸術性をまぶすことが必須条件でした。かわいさは否応なしにそがれますが、節度という大義名分は保たれていた良心的な時代だったとも言えます。それにしても、「先物買い」という観点から追いかけた人にしてみれば、花開いたのはせいぜい「キル・ビル」の栗山くらいですから、神童がただの人にならずに育つのはいかに難しいか、そして、ブームは所詮ブームに過ぎなかったのだ、ということを実証してしまっている写真集ということになります。
少女館
少女園という写真集のレビューを書いていて、思い出したのでこちらもついでに。
少女というのは集団になるとどうしてこうも魅力的なのか。
どの子も美少女なのだが、単体だとここまでズッシリ来ない。
栗山千明はこの頃が一番美しかった。というと今のファンのかたにおこられるかもしれないが
長い黒髪も、今より柔らかく、今のようにレイヤーを入れずとも重みを感じなかった。
切れ長な瞳は、今よりも退屈そうに虚空を泳いでいる。
その他にも安藤希、吉野紗香、安藤聖、浜丘麻矢、小倉星羅など
今も活躍している少女たちが載っているが、どの子もこの当時が一番美しかった。
水谷妃里、幼く鋭い瞳が印象的でした。今も活躍しているようですが、当時の面影があまりなく
実は同一人物だと見ても気づきませんでした。
篠山紀信という人は不思議なカメラマンで、
アイドル写真なのに奥深い品がある。