グノー:「ファウスト」バレエ音楽
「ゲーテ・パリジェンヌ」とも呼ばれている作品です。マニュエル・ロザンタールが
オッフェンバックの代表作から選曲したメロディーを纏めたものです。ジャケットの
写真は古いもので、多分マシーン振付によるバレエの舞台ではないでしょうか。
近年ではベジャールを筆頭に色々な振付家が競って創った作品の一つとして
知られており、楽しい内容なのが写真からもお解りの事でしょう。
ショルティはコヴェントガーデンの音楽監督として1961年から10年間に渡って振って
いただけあってバレエものもお得意です。スピード感溢れる豪快な演奏は聴いていて
気持が良いですね。いやこれは本当に快速です(笑) 最後の「ホフマンの舟歌」は
幻想的で美しくてうっとりです。落ちがあるところもまたいいですね!
カップリングのグノーの「ファウスト」も好演。
歴史を操った魔性の女たち (廣済堂文庫)
一般的に名が知られている有名な歴史上の女性達を悪女的扱いで9つのカテゴリーに分類して魅力的なイラストと共に紹介した人物名艦と言った処。
色狂いから始まり、娼婦、妖婦、小悪魔、残虐鬼、男たちを骨抜きにした天女、堕天使、プレイガール、背徳の女帝で締めくくっているが、ある程度有名な人物ばかりなので、もう少し内容が欲しかった。人生最後の日を記載したものも中にはあったものの、放蕩の限りをし尽くした悪女達の末路が殆ど記されていないのが物足りなかった。