名犬ラッシー / ラッシーの息子 [DVD]
イギリスのヨークシャー。カラクルー家自慢のコリー犬、ラッシーに、子犬ラディーが
生まれる。地主の大事な花畑を荒らしたりして、腕白ざかりで、親の利発さを受け
継いでいるのか怪しいラディーだが、そんな彼を飼い主のジョー(ピーター・ローフォ
ード)は溺愛する。平和な日々を送っていたカラクルー家にも戦火の影は忍び寄り、
ジョーは航空学校へ入学する。ある日、ドイツ占領下のノルウェーを空撮するという
危険な任務の飛行中に砲撃を受け、ジョーは、ラディーとともにパラシュートで脱出、
ノルウェーの敵陣に着地してしまう…。
映画史上で忘れられない動物スター、ラッシー主演で大ヒットした『名犬ラッシー / 家路 [DVD]』(43)
の続編。ジョーとプリシラ役は、交代になったが、前作から、ドナルド・クリスプ、ナイ
ジェル・ブルースなどが引き続き出演している。エリック・ナイトの原作のキャラクター
設定を借りつつ、オリジナル・ストーリーを創作。動物映画でありながら、反ナチ的要
素を含んでいるあたりは(プロパガンダとまでは言えないが)、時代の反映だろう。日
本未公開作。
人間と犬のラブ・ストーリーと言ったら大げさかもしれないが、ジョーとラディーの情愛
の深さ、絆の強さは、前作以上の印象だ。彼に思いを寄せているプリシラそっちのけ
で、ジョーがラディーのことばかり語り、じゃれ合う描写は、観ているだけで微笑ましく、
心が温かくなる。実際に、ローフォードが、ラディーと心を通い合わせているのが画面
から伝わってくるほど。前半のヨークシャーでの、のんびりと牧歌的な描写から一転、
後半のジョーとラディーのノルウェーでのすれ違いと脱出のサスペンスとアクションも、
サイモン監督の手際の良い演出(と、ドッグ・トレーナーの手腕)で飽きるところがない。
他愛ないと言ってしまえばそれまでだが、安心して観られるファミリー・ピクチャーの良
作だ。
本DVDは、クラシック作品のリマスター、レストアでは定評のあるワーナーにしては珍
しく、リマスター、レストア(最低限の手はかけているようだが)がされていないマスター
を使用しているようだ。細かいパラ(キズ)や色ムラ、黒い縦キズなどが散見される画質。
しかし、鑑賞には全く支障がないレベルだ。音声も良好。特典には、ハンナ=バーべラ
の『トムとジェリー』短編”Flirty Birdy”(45)と予告編が収録。
名犬ラッシー / ラッシーの勇気 [DVD]
これは確かパブリックドメインになる1952年以前の作品。
それならもう少し安くしたらどうだろう。
そうすれば買う価値は十二分にあるだろう。
なぜならエリザベス=テイラーの魅力で溢れているから。
名犬ラッシー / 家路 [DVD]
1960年前後「ティミー坊やとラッシー」が登場していたTBSテレビ「名犬ラッシー」。私は今一度「ラッシー」が観たくて本作品を観た。ジョーを慕って何度も逃げ帰ってくるラッシーに、やはり「感激」の一言に尽きた。
『名犬ラッシー 家路』(Lassie Come Home)は、TVより20年も前の1943年の作品。「名犬ラッシー」の原点。登場する男の子ジョー、女の子プリシラとも、どこかで見たような顔だった。普通は大人の顔から幼い頃の顔を思い出すのだが、今回は逆。プリシラは、なんと11歳のエリザベス・テーラー。しかもこの作品は彼女のデビュー作だった。11歳の女の子にしてはきつい化粧に、私は馴染めなかった。当時はこれが普通だったのかもしれないが・・・。ジョーは刑事コロンボ第6話「死の方程式」で悪役やっていたロディ・マクドウォール。
本作品は、ややもするとエリザベス・テーラー絡みで語られるが、私にとっては、何処までも「名犬ラッシー」が中心に居る作品。
名犬ラッシー ファースト・シーズン DVD-BOX
名犬ラッシーのドラマ・映画の原点の作品。約50年前の作品なのでモノクロですが、古さを感じさせません。ラッシー好きなら必見ですし、愛犬家でしたら楽しめると思います。