Concrete Twin
今回の作品は、ヴォーカルがミック・カーンなのか分からないけれど、ほぼインストゥルメンタルのいつも通りの自作自演の作品となっている。ゲスト参加ミュージシャンも1人と少し寂しいところがあるけれど、彼らしいミュージシャン’ズ・ミュージシャンの好む凝った創りになっていると思う。なにか作業するなかでBGMとして聴くもよし、ソファかベッドに横になって聞き込むのもいいかもしれない。ただ売れるか売れないかといったら、疑問符がでるかもしれない。でも、そこが昔からのファンのつぼをついた聞き手を理解した作品になっている。ジャケットも自作でアーティスティックなところも僕が好きなところの1つです。
ミック・カーン自伝
自分自身、この本に書かれているDSの立ち振る舞いに関しては、彼の過去のインタビュー、
そしてメンバーたちや彼を取り囲む人々のインタビューやファンへの対応等から、おおよそ
予測できていたのでそれほど驚きもなく、彼の虚言によりややこしくなっていた矛盾した事
情がこの本によってすっきりと明確になったと思っている。
(別にDSを軽蔑していた訳ではなく、それも含めてファンということ)
僕自身、全てとは言わないがこの本に書かれていることは、ミック側の言い分というよりも
おおよそ事実に近い物であると思っている。
むしろ、この少年の心のまま暴君と化していく親友の心境の変化や振る舞い等を誰も理解
できずに、それを止める術もなく、なされるがまま悪い意味で放置した3人の男たちのか弱さ、
繊細さ、ネガティブな振る舞いに衝撃を受けた。
特にミックはそのヴィジュアルの強烈さやアクティブな振る舞い等からキース・リチャーズばり
のハートとバイタリティの持ち主であると勘違いしていた。
もし、メンバーの誰かがキース・リチャーズのようなある意味たくましい男で、根拠のない自信
をメンバーの誰よりも持ち合わせていたら、DSにはもちろんのこと、時代に翻弄されることもなく、
JAPANは今も続いていただろうし、DSももっとポップフィールドで活躍できていただろうと思う。
スリー・パート・スピーシーズ
japanのベースがお気に入りの人には、違和感があるかも。ミックのソロが好きな人は、ぜひ聞いてほしい1枚です。ミックのベースはどのアルバムにしても、オリエンタルな感じがして、日本人にとても合うと思います。日本人とのコラボが多いのも分かる気がします。坂本教授とのセッションがあるのか、誰か教えてください。それにしても、アルバム全体からの印象は、ポップな感じではないので、コマーシャル的に成功するのかは、疑問符がつきます。先行シングルと合わせて聞いてもらえると曲のコンセプトが、分かるのではないでしょうか。
Dreams of Reason Produce
日本でマニア+ミーハー人気=元祖ヴィジュアル系であります=が混合してた不思議なバンド=ジャパン=の才能あふれるベーシストのソロアルバム。当時デヴィッドシルヴィアンの人気はすさまじかったのである。
これは、真の芸術家であるミックカーンの音楽という名の絵画なのである。彼はピーターマ-フィーとダリズカーをやったり、変態ジャズギタリスト=デヴィッドトーンと共演したりと。最近はかなり活発に活動してる。
ジャパンのサウンドを支えていたのは実はミックカーンの譜面の読めないという音楽に対する柔軟な姿勢からくるものなのだ。
このアルバムを聴けばいかにミックが個性があふれるベースプレーヤーであり、その存在感がいかにジャパンにおいて重要であったかがわかるだろう。
ミメ! ̄は自分がまわりから絶賛されてるのがかなり恐かったらしく、自分に自信がなかったらしく=スタジオミュージシャンじゃないんだから=言われたようにはひけない=、でたらめにひいてるだけだからね、それも自分の感性に忠実にね。彼しか出せないベース音がみんな欲しいらしくセッションに呼ばれるらしい。そんな謙虚なミックのソロなのであ
る。
このアルバムは全体的に抽象画のたたずまいがして、聴いてて最高である。旧友デヴィッドも2曲で参加なのだが、これはおまけだ。
ただひたすら海に浮いていている=そういうような感じの曲があり、聴いてて新鮮な感動を覚える。
だれにも作れない独特のベースサウンドとサウンドパノラマがここにある。見事な緊張感とサウンドマジックに君は戦慄さえ感じるで!!ろう。
宗教的な荘厳ささえも備えたこのアルバムはまさに名盤である。