君がために~楠木正成絵巻~ (講談社コミックスフレンド B)
外国で育った日系人ですが、日本歴史に興味を持ちこの本をオーダーしました。飴あられ先生の絵が綺麗で、キャラの気持ちが良く伝わってきます。残念ながら、この話の内容が結構分かり辛いところがありまだこの漫画の続きがあるのではと思いました。(私にとって分かりづらいのは、私の日本歴史の知識が浅い事で...(^^0)>)戦国の歴史のお好きな方々にお勧めです。
ひらひら (KCデラックス)
この作者の絵がとても綺麗で歴史漫画が大好きな私としては凄く気になっていましたが苦界と呼ばれた遊郭が舞台の恋‥何だか先が見えてしまう気がして躊躇していましたがやっぱりあの絵柄と作者の名前が覚えやすかったのもあり忘れられずだったので結局購入しました。出てくる美女たちはとても華やかで艶やかでそれでいて強い女性ばかりでしたがそれぞれ様々な事情を抱えて苦界に身を沈めざるえなかった者たちばかりであり絵も美しいのですがどこか消えそうな儚さを秘めていて‥お話も切ない物ばかりで危うささえ感じて胸が苦しくなりました。遊郭という場で身を飾り美しく装いながらも心はどうにも出来ないもどかしさ。未来など感ずることも出来ず先が見えない中で目標を見つけてひたすら這い上る女、心を凍らしてひたすら日々過ぎるのを待つ女、それとも‥選択肢なんか限られていた隔離された特殊な場所での物語。そんな中で生きる女たちはどこまでも切なくも美しい。そしてどこまでも危うくも強く決断していく‥読めば読むほどに絵柄の美しさと登場する女達に引き込まれていきとても読みやすく一気に読んでしまった。心中は切なさがいっぱいで複雑だと言うのに何故か清々しさを感じ‥きっと女たちの生き様がそう読ませてくれたのだと思う。繊細で何かを抱えている女たちの姿、表情、豪華な着物などもとても楽しく見ることが出来たので初めの躊躇がなんだったのかというぐらい凄く大切な本になりましたしこの作者さんの歴史漫画大好きです。